この星の格闘技を追いかける

【Pancrase275】デカゴン初見参のロシア勢=打のマルティノフ、極のハトノフ、総合力のエトレシェフ

Russians【写真】左からセルゲイ・マルティノフ、バイザット・ハトノフ、ビスラン・エトレシェフのロシア勢(C)PANCRASE

31日(日)、東京都江東区のディファ有明で開催されるPancrase275。メインで牛久絢太郎の挑戦を受ける予定だったKOPフェザー級王者アンディ・メインが負傷欠場となってしまった。それでも日沖発や矢地祐介の初出場、加えてロシア人とメキシコ人ファイターを5人も招聘するなど注目度の高い大会となっている。

世界標準を軸にするようになって以来、初めてパンクラスにやってくるロシア人ファイター。ライト級のバイザット・ハトノフ、ミドル級にセルゲイ・マルティノフ、そしてウェルター級ではビスラン・エトレシェフら3名の出場となり、それぞれ太田駿平、佐藤光留、高木健太と対戦する。

UFCは当然としてBellator、WSOFなど北米、そしてアジアでもONEなどではロシア&旧ソ連、中央アジア勢が猛威を振るうなか、パンクラスにやってくるロシア人ファイターはキャリア5、6戦というこれからの選手が多い。それでも北のMMA帝国は人材が豊富、とにかくフィジカルが強そうだ。

今回、特に注目したいのはミドル級のマルティノフだ。キャリア5勝1敗ということだが、その一敗も映像を見る限り、ダウンを奪っていながら判定負けという不可解なモノだった。5勝のうち4試合がTKO勝ちというストライカーのマルティノフはテイクダウン狙いにも、すぐに反応してワキを差して防御できる。

打撃の方はリーチの長さをいかしたロングフックが多い。ただし、ガードが下がるきらいがあり、特に右フックを振るう時はアゴががら空きになる。それでもTKO勝ちが多いのは、バックステップしながらフックを合わせることができるからだ。マルティノフのロングフックには要注意が必要だが、特に佐藤はプレッシャーに負けずに前に出た時にバックステップから放たれる一発には気を付けたい。

ストライカーのマルティノフに対し、バイザット・ハトホフは4勝1敗という戦績のなかで2試合で一本勝ちしているグラップラー。1試合は腕十字、もう1試合はヒールで勝利しているハトホフは四つから大内刈り、あるいは内股を狙ったり、小手を巻いて状態でも投げを打っていく。十字はマウントから相手の反応に合わせたヤスケビッチ式、あるいは小手を巻いて状態で頭を跨いで仕掛けるなど、あまり北米MMAでは見られない仕掛けも持っている。足関節はロシア人らしく前転からのヒザ十字、ここからの連携でヒールを仕掛けているが、当然のようにストレート・レッグロックにも警戒が必要になるだろう。

他方、映像で見た対戦相手のレベルが分からないので断定できないが、ダブルレッグはそれほど得意ではなさそうだ。そして打撃のプレッシャーに押されると、テイクダウン狙いが遠くなり簡単に下になることもある。ただし、打撃に関してもそこはロシア人。一発はありそうなので、太田がそのプレッシャーの網に掛かると、得意の合い四つに持ち込まれハトホフがペースを握ることとなる。

最後にパンクラスの発表でも2勝4敗と負け越しているビスラン・エトレシェフだが、米国の格闘技サイトには掲載されていない試合で、腕十字で一本勝ちをしている動画が残っている。ある意味、エトレシェフは典型的なロシアンMMMファイター。迫力のあるパンチからテイクダウンを奪い、ポジションも果敢にゲインし積極的に一本を狙いにいく。そのアグレッシブさ故、勝っても負けても判定決着が少ない試合結果に結びついているのだろう。いずれにせよ、高木としてはその攻撃第一波に巻き込まれないよう戦わないといけない。

■Pancrase 275対戦カード

<フライ級/3分3R>
手塚裕之(日本)
川和真(日本)

<バンタム級/3分3R>
小宮稔大(日本)
狸瑪猿シュン(日本)

<フェザー級/5分3R>
日沖発(日本)
横山恭典(日本)

<フェザー級/5分3R>
矢地祐介(日本)
ロドルフォ・ルビオ(メキシコ)

<バンタム級/5分3R>
上田将勝(日本)
ホゼ・アルディ(メキシコ)

<バンタム級/5分3R>
瀧澤謙太(日本)
アラン・ヒロ・ヤマニワ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
高木健太(日本)
ビスラン・エトレシェフ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
佐藤光留(日本)
セルゲイ・マルティノフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
太田駿平(日本)
バイザット・ハトホフ(ロシア)

<バンタム級/3分3R>
神田T800周一(日本)
CORO(日本)

<フェザー級/3分3R>
川那子祐輔(日本)
中原由貴(日本)

<フライ級/3分3R>
井島裕彰(日本)
加藤直之(日本)

<ライト級/3分3R>
林源平(日本)
上田厚志(日本)

PR
PR

関連記事

Arzalet

Road FC43

Movie