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【UFC】ストラッサー起一「東京では常に強くなることを考えていられる。日本大会で戦いたい」

Kiichi Kunimoto【写真】この日は柔術、そして壁レスリングのトレーニングを行っていたストラッサー起一。ちなみに柔術は茶帯を巻いている (C)MMAPLANET

2月14日、UFC4連勝を賭けて臨んだニール・マグニー戦でRNCにより一本負けを喫したストラッサー起一。UFCが最後の舞台、骨を埋める覚悟を持って東京にも拠点を持ち、月末に大阪、それ以外は東京という二重生活を送る決心をした。

6月某日、パラエストラ東大阪で柔術クラスに顔を出していたストラッサーにマグニー戦を振り返ってもらい、東京での新生活を選んだ理由を尋ねた。

──2月のニール・マグニー戦、3RにRNCで一本負けとなりましたが、しっかりとテイクダウンから抑え込むことができたシーンをみて、改めてストラッサー選手の実力を見た想いがしました。

「結果的には完敗でした。マグニー選手は強かったです。1Rが終わった時点で、前腕がパンパンに張ってしまって。全てを受けてしまいました。マグニー選手が僕より遙かに勝ちを取りに来ていましたね。勝負をする前から、勝負がついていたような感じでした。最初から受けてしまって、気付いた時には何もできない。そんな感じに陥っていました」

──マグニーの得意な部分で戦ったような感じではありました。

「後手に回ったので、自分のやりたいようにはさせてもらえなかったです。圧力もありましたし、強かった。バックマウントも強力でした。そのなかでも一度でテイクダウンを奪えたことは、敗戦のなかにあった良かった点かと思います。だからこそ、その部分を次につなげられるようプラス思考でいきたいです。

それとこれまでのキャリアと同様に、僕に勝った選手の得意技を自分の武器にしようと思っていて、バックマウントを凄く練習しています。自分がされて嫌なことを、自分が対戦相手に仕掛けたい。そういうことが、心理としてあります」

──抑え込み以外でも、そこからスクランブルで逃げる相手のバックを取れるとアドバンテージは大きくなります。

「ケージに押し込んで、テイクダウンを取れなくても最終的に少しでも相手の背後に回り込めれば、そこから見いだせるところは大きいと思います。そういう勝利の方程式を確立させたいです。もちろん、打撃の攻防戦ありきでということですが」

──ニール・マグニーは5月のイム・ヒョンギュ戦でも勝利しました。

「イム・ヒョンギュ選手のペースになっている時は、やはりイム・ヒョンギュ選手が強かったです。ただ、マグニー選手は着々と試合を自分のペースに持っていくので、強いですね。イム・ヒョンギュ選手がマグニー選手に勝っていると、僕の評価はもっと落ちていたと思います。そこに関しては、まだラッキーかと。ただし、イム・ヒョンギュ選手とはいずれ戦うことになると思います」

──先ほど、バックマウントを新たな武器にしようという話でしたが、東京に拠点を移すという話も伺いました。

「僕ももう34歳で、UFCで骨を埋めようと思っています。なので東京で、部屋を借りて月の2/3は東京で、1/3は大阪で過ごすことになります。やっぱり後悔したくないんです。東京で練習していたときの貯金があって、ここまで大阪でやってこられていたんですが、メンタル面でも技術面でも、その貯金が尽きてきているので」

──大阪では経営者という面も持っているストラッサー選手ですが。

「会社の方も皆にサポートしてもらいながら続けていきます。だから月末には大阪に戻って、こっちで生活するような形になります」

──思い切りましたね。

「ハイ、ここは決めて行動に移さないと。先々週の土曜日に家を借りたのですが、日本大会で鼻にヒビが入っていて──その手術のために、今は大阪に戻ってきていたんです」

──実はマグニー戦前にその症状が出て厳しい状況に追い込まれていました。

「追い込みの時とか、ヤバいっていう状態になっていました。とある先生に施術してもらって改善したのですが、また通りが悪くなってきていたので、ここも思い切って先週の火曜日に手術したんです。もう、鼻がスゥスゥ通るようになりました」

──表情も晴れやかですね

「ハイ。今週いっぱいでほぼ完治するので、すぐに東京へ向かおうと思います」

──東京では拠点となるジムを設けるのですか。

「いえ慧舟會東京道場さん、アライアンスさん、TRIBE TOKYO MMAさんでプロ練習に参加させてもらって、HIDE’S KICKの三好先生と格闘クリニックの二重作(拓也)先生のところで技術的な問題点を修正してもらう形です」

──三好さんということはテイクダウンですね。

「ハイ。三好先生に出会っていなければ、今の僕のスタイルは確立できていなかったです。即効性のある指導を分かりやすくしていただけるので、すぐに噛み砕けて他の動きと連動できるようになるんです」

──なるほど。また貯金をする時が来たと。

「そこさえ、しっかりと抑えておけばやれるという自信があります。逆にそこの努力を怠ると、ダメになると思ってやってきました」

──スパーリングは日本の重量&中量級を中心に、という形ですね。

「秋山(成勲)選手、岡見(勇信)選手、長谷川(賢)選手、水野(竜也)選手、中西(良行)選手、白井(祐矢)選手、佐藤(天)選手と良い練習ができると思います。負傷があってレスリングやMMAの練習が余りできずに、壁の練習が多かった時期もあったのですが、ようやく動けるようになってきました。東京ではMMAのスパーリングを取り入れてやっていこうと思っています。ケガを再発させないようにして。

東京にいると強さだけを求めて生活できるんです。もちろん、大阪でもできないことはないのですが、1人でいるので練習中だけでなくても、歩いている時とかでも、常に強くなることを考えていられるんです」

──そんなストラッサー選手、そろそろ次戦決定という知らせが欲しいところです。

「9月の日本大会で試合をしたいと思っています。ここから積み上げられるモノもあるし、3カ月間しっかりと追い込んで作っていきたいです。東京でも宜しくお願いします」

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