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【Copa Podio 08】世界王者プレギーサ、凱旋。未来の王者が生まれる舞台=ミドル級GP

Felipe Preguica【写真】モダン柔術も一流、バッハらしい王道柔術も自在に操るフィリッピ・プレギーサ。今年のワールド柔術ではバッハの序列から、ヘビー級に出場も世界一に輝いている(C)MMAPLANET

22日(土・現地時間)、リオデジャネイロのジナーシオ・ド・ボタフォゴでプロ柔術大会コパ・ポジオが開催される。今回もトップ選手が10人参加の階級別グランプリに、スーパーファイトが数試合開催されるという構成は変わらない。まずは目玉のミドル級グランプリの見所を紹介しよう。

今まで参加選手10人が並列されていたこのグランプリ。今回は前回の同級GPの優勝のフィリッピ・プレギーサが現チャンピオンとして先頭で紹介されている。フィリッピ・プレギーサ・ペナは、グレイシー・バッハ所属。いわゆるモダン柔術を基軸に、無類のスイープの強さを誇る新世代の旗手だ。昨年9月に行われた前回大会ではロンドン五輪米国柔道代表のトラヴィス・スティーブンスに完勝したのをはじめ、全試合差を付けての完全優勝。世界にその名をアピールしてみせた。

その後プレギーサは今年の世界柔術では階級を一つ上げたヘビー級に出場。決勝ではなんとあのアンドレ・ガルバォンとのリバーサル合戦を制して堂々優勝。若くして世界の頂点に到達してしまった。ガルバォンでさえ防げなかったプレギーサの必殺技=50/50から相手の背後に回るように上を奪う最新型スイープを止められる者はいるのだろうか。

【写真】アジア二冠。ミドル級という層の厚い階級になって、常に世界のトップで戦ってきたカラザンス。レアンドロ・ロやプレギーサという若手の台頭に対し、意地を見せたい(C)MMAPLANET

【写真】アジア二冠。ミドル級という層の厚い階級になって、常に世界のトップで戦ってきたカラザンス。レアンドロ・ロやプレギーサという若手の台頭に対し、意地を見せたい(C)MMAPLANET

今回はこのプレギウソの下に、9人のチャレンジャー──
クラウジオ・カラザンス(ブラジル)
ルイス・パンザ(ブラジル)
パトリック・ガウジオ(ブラジル)
ジエゴ・モレノ(ブラジル)
ジョン・スタヴァ(米国)
ディエゴ・ボルジェズ(ブラジル)
グレゴー・グレイシー(ブラジル)
アーバース・サントス(ブラジル)
チアゴ・サ(ブラジル)
──がリストされている。この中で一番の大物は、特別招待選手として紹介されているクラウジオ・カラザンス(アトス)だろう。世界柔術こそまだ獲っていないものの、アブダビ・ワールドプロ大会やパン大会、ヨーロピアン大会で何度も優勝を飾るカラザンスは、柔道の経験を活かしたトップからの攻撃を身上とする世界トップ選手の一人。先日のアジア・オープンにも来日し、最重量級世界3位の超巨漢アブラハム・マルテのガードを完全パスして勝利している。今回はぜひペナを倒し、世界柔術における総師ガルバォンの敗戦の敵を討ちたいところだ。

また極め業師ルイス・パンザの参戦も楽しみだ。今年2月のヘビー級グランプリでは、アキレス腱固めでトラヴィス・スティーブンスを二度までも極めてみせ、準決勝でも帝王レアンドロ・ロと大接戦を演じたパンザ。さらに3月のパン選手権では世界王者のベウナウド・ファリアから下からの腕十字で一本勝ちしてスーパーヘビー級初優勝。常に重量級で試合をしているパンザの強烈な極めは、どの参加選手にも脅威となるだろう。

【写真】柔術回帰?! グレゴー・グレイシーはコパ・ポジオ07のライト級GPで準優勝している(C)COPA PODIO

【写真】柔術回帰?! グレゴー・グレイシーはコパ・ポジオ07のライト級GPで準優勝している(C)COPA PODIO

もう一人、グレゴー・グレイシーにも注目したい。今年の5月のライト級グランプリにて、それまで主戦場としてきたMMAから柔術の舞台に復帰したグレゴー。MMAファイターとしての特質を活かしたテイクダウンで予選を突破すると、準決勝で打倒帝王ロの一番手と目されていたドゥリーニョことジルベルト・バーンズもテイクダウンで下し、まさかの決勝進出を果たしてみせた。モダン柔術全盛の中で、テイクダウンから低く密着しプレッシャーをかけてゆくクラシカルなパスを得意とするグレゴーの闘いは、むしろ新鮮なものと映るのではないだろうか。

その他のメンバーを見ても、ジエゴ・モレノは前回のミドル級GP準優勝。唯一米国から参戦のジョン・サタヴァは神童ことマルセロ・ガウッシアが育てた驚異の新人の一人。チアゴ・サは新黒帯にしてすでにヨーロピアンを制覇。やはり新黒帯のパトリック・ガウジオは茶帯でワールド・プロ大会優勝、アーバース・サントスは今年茶帯世界二冠王。ディエゴ・ボルジェズは以前この大会のスーパーファイトでクラーク・グレイシーからポジションを奪って健闘と、若手を中心に注目選手が目白押しとなっている。

去年、プレギーサという世界王者を輩出したコパ・ポジオのミドル級GP。今回もまた、未来の世界王者が一躍名を上げる場となる可能性は大きい。

■コパ・ポジオ 対戦カード

<ミドル級グランプリ(189.59パウンド以下)>
[王者]フィリッピ・プレギウソ(ブラジル)
[挑戦者]
クラウジオ・カラザンス(ブラジル・特別招待選手)
ルイス・パンザ(ブラジル)
パトリック・ガウジオ(ブラジル)
ジエゴ・モレノ(ブラジル)
ジョン・スタヴァ(米国)
ディエゴ・ボルジェズ(ブラジル)
グレゴー・グレイシー(ブラジル)
アーバース・サントス(ブラジル)
チアゴ・サ(ブラジル)

<サブミッションオンリー・ノーギ・チャレンジ>
ジャンニ・グリッポ(米国)
ジョアオ・ミヤオ(ブラジル)

<サブミッションオンリー・ノーギ・チャレンジ>
レアンドロ・ロ(ブラジル) vs. ジルベルト・ドゥリーニョ(ブラジル)

<ブラジル x USA チャレンジ>
ティム・スプリッグス(アメリカ)
ルーカス・ハルク(ブラジル)

<オープニングカード>
ルーカス・ヴァレ(ブラジル)
ハファエル・マンスール(ブラジル)

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