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【UFC126】ミゲール判定勝利も場内は大ブーイングに

2011.02.06

■第7試合 バンタム級/5分3R
ミゲール・トーレス(米国)
Def.3R終了/判定
アントニオ・バヌエロス(米国)

左手を伸ばして、距離をうかがうミゲール。小刻みのステップで、攻め時を待つバヌエロス。ミゲールの切れの良い左ローが、バヌエロスの右足にヒットする。バヌエロスもショートスタンスからローを放つが、場内からはブーイングが起こる。

左ジャブを伸ばし始めたミゲールは、肩を揺らして手数を増やしていく。ここでバヌエロスがミゲールのローをキャッチして、テイクダウンするが、試合はすぐにスタンドに。右をヒットさせたミゲールは、バヌエロスが前に出てくるところで一発を狙うが、それを理解しているバヌエロスも安易に懐に飛び込んでこない。


バヌエロスの左ハイ、後ろ回し蹴りは空を切り、様子見の1Rを終えると、場内は大きなブーイングに包まれてしまった。

2R、序盤は1R同様の展開が続くが、徐々にミゲールがバヌエロスをケージ際に追い込んでいく。左ハイを見せたミゲールは、バヌエロスの右に左を合わせようとする。バヌエロスが前に出ると、ステップバックでミゲールがさがると、拳が行き交わない戦いに場内の野次が大きくなる。

残り90秒、ブーイングに背を押されたようにバヌエロスが前に出るも、ミゲールの左ジャブに行く手を阻まれる。ロー、ミドルを繰り出すミゲールだが、終盤にバヌエロスの左フックとブーイングを浴びて2Rを戦い終えた。

最終回、バヌエロスの左右のフックは空を切り、ミゲールの左がその前進を拒む。しかし、ミゲールの右もまた、バヌエロスがステップバックすることで届かない。時折スイッチを見せるミゲールは、オーソから左&右を狙うが、パンチの届く距離にないとみると、攻撃ができず、手数が少なくなる。残り1分、場内が大ブーイングに包まれるなか、両者は同じ動きを繰り返す。ここでバヌエロスが強引に前に出て強引なフックを振るうと、ミゲールも打ち返し、ヒザ蹴りをヒットさせる。

打ち合いのなか、一緒距離を取ったバヌエロスが放った見当違いの方角へのハイキックが空を切り、タイムアップに。勝者ミゲールはジャッジ3人の30-27という支持は得たが、ファンの支持を得るファイトはできなかった。

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