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【Road to UFC2023Ep06】日本のノンストップMMAレスリング。原口がパク・ジェヒョンを完封して決勝へ

【写真】勝つために終始攻め続けた。その試合が面白くないはずがない。(C)MMAPLANET

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
原口伸(日本)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
パク・ジェヒョン(韓国)

サウスポーの原口がシングルレッグで組んだ。尻もちを着いたパク・ジェヒョンが立ち上がるも、原口は足を離さず、そのままケージに押し込んでいく。右腕を差し上げた原口がパンチで削りつつ、シングルレッグからダブルレッグ、さらにシングルレッグに切り替えて再びグラウンドに持ち込んだ。背中を向けるパク・ジェヒョンに対し、バックコントロールからシングルレッグへ。原口がパスして背中を着かせた。なおもパク・ジェヒョンが体を起こしてケージに背中を着けて立ち上がる。

原口はダブルレッグからすくい上げるも、やはりパク・ジェヒョンが立ち上がる。パク・ジェヒョンの左手首を抑えつつシングルレッグから足をすくった原口はバックへ。パク・ジェヒョンがスクランブルに持ち込むも、原口が立ち上がってケージに押し込む。ここでパク・ジェヒョンが右腕を差し上げて体勢を入れ替え、離れ際に右ヒジを打ち込んだ。それをかわした原口が横から組みつき、ケージに押し込んでいく。ケージレスリングでも落ち着いた表情を見せる原口が、残り10秒で離れてラウンド終了を待った。

2R、鋭い表情でパク・ジェヒョンを見つめる原口。距離を取ってから飛び込んだが、ここはパク・ジェヒョンにスプロールされてしまう。しかし組んだことで一気にドライブした原口が、パク・ジェヒョンをケージに押し込みながらハイクロッチで組んだ。原口がアンクルピックですくい上げたところでパク・ジェヒョンがバックを狙うも、原口がスイッチから相手をケージに押し込んでいく。ケージレスリングで攻め続ける原口が、パク・ジェヒョンに尻もちを着かせた。バックコントロール→パンチを打ち込む原口は、立ち上がるパク・ジェヒョンの足に食らいついていく。

パク・ジェヒョンは原口の側頭部にヒジを突き刺していくが、原口が立ち上がった。パク・ジェヒョンは立ち上がり際に右ヒジを狙う。距離ができると飛び込む原口が、ダブルレッグで尻もちを着かせ、さらに足を畳んでいく。パク・ジェヒョンはニーシールドでパスを許さず立ち上がったが、原口のケージレスリングは止まることを知らない。アンクルピックを仕掛ける原口に対し、パク・ジェヒョンはスイッチしたが原口が再び倒した。パク・ジェヒョンはシングルレッグでグラウンドに持ち込んできた原口の右腕を取ってキムラを狙うも、ラウンド終了のホーンが鳴った。

最終回、パク・ジェヒョンが距離を詰めてくる。原口は左ストレートをボディに突き刺してから、ニータップで遂にクリーンテイクダウンを奪った。パスからマウントに移行した原口は、下がるパク・ジェヒョンをケージに押し込んでいく。パク・ジェヒョンは右ヒジを打ち込むが返せない。原口がパク・ジェヒョンの足を畳み、左の拳を叩き込む。原口のシングルレッグに対してスイッチからバックを狙ったパク・ジェヒョンだが、すぐに体勢を戻されてしまう。

原口がシングルレッグで食らいつくと、パク・ジェヒョンはスプロールしきれない。アンクルピックで尻もちを着かせた原口が押し込み続けている。バックコントロール、シングルレッグと攻め続ける原口は、パク・ジェヒョンが跨いでこようとしても、すぐに倒す。残り40秒でパク・ジェヒョンに背中を着けさせた原口は、パク・ジェヒョンの三角をディフェンスしながらパウンドとヒジを連打していった。

当初はバーハートゥブールゥ・アトゥボラティと対戦するはずだった原口だが、アトゥボラティが計量をクリアできず、急きょ相手が非トーナメント戦に出場予定だったパク・ジェヒョンに変更されていた。そのパク・ジェヒョンをドミネイトした原口がユナニマスの判定勝ちを収めている。原口は「もっとちゃんとフィニッシュを狙っていたけど、これが俺なので。対戦相手が変わって対策もクソもなかった。レスリング=俺。今回は勝ちに徹したけど、UFCと契約したら面白い試合をします。(決勝については)あとはやるだけなので。Tournament is mine.」と語り、決勝の対戦相手ロン・チュウとのフェイスオフとなった。


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