【AJJC2019】ライトフェザー級、黒帯1年生のジエゴ・エンリケが通算5度目の頂点に

2019.09.19

【写真】【写真】通常のフェザー級から落として参戦したジエゴは、平尾、鍵山、山田、宮地とアジア入賞経験者を破っての優勝。直前にエントリーを取り消したタリソン・ソアレス、そして怪我で欠場の橋本知之と戦っていたら——(C)SATOHI NARITA

13日（金）から15日（日）まで東京都足立区の東京武道館で開催されたIBJJF主催アジア柔術選手権2019。先日の速報に続き、アダルト黒帯各階級の模様をレポート第2弾。

今回は黒帯でアジア発挑戦となった──ライトフェザー級の優勝者、ジエゴ・エンリケ（EVOX）の戦いぶりを紹介したい。Text by Satoshi Narita

＜ライトフェザー級2回戦／10分1R＞
ジエゴ・エンリケ（ブラジル）
Def. 9分14秒 by 送り襟絞め
鍵山士門（日本）

青帯時代に2度、紫帯、茶帯と4年連続でアジア王者に輝いているジエゴ・エンリケが、“5連覇”をかけて黒帯初の大舞台に臨んだ。ジエゴは初戦で平尾悠人（エクストリーム柔術アカデミー）を4-4、アドバンテージ1-0で下し、2回戦で鍵山（フィジカルスペース）と対戦。鍵山が三つのペナルティを累積し、ジエゴが2-0の終盤、同時引き込みで上を取ったジエゴから鍵山がスイープを奪うも、デラヒーバからスイープを仕掛けてバックテイクに成功したジエゴが、送り襟絞めで一本勝ちしまずは表彰台を確定させた。

＜ライトフェザー級準決勝／10分1R＞
ジエゴ・エンリケ（ブラジル）
Def. by 2-0
山田秀之（日本）

トライフォースの山田は、初戦はシード、2回戦は横山大鋳（パラエストラ）をヒザ十字で下しての準決勝に駒を進めてきた。両者が座り、立ち上がった山田にまずアドバンテージが入る。足を抜かれそうになったジエゴはここで背中を見せ、さらに立ちの攻防で場外に出てアドバンテージ0-3で山田。スタンドからの再開では、両者再びシッティングから山田が立ち、アドバン4でリードする。残り3分、ジエゴがスイープに成功。この2ポイントを守り切り、決勝進出を決めた。

＜ライトフェザー級決勝／10分1R＞
ジエゴ・エンリケ（ブラジル）
Def. by 11-2
宮地一裕（日本）

CARPE DIEM HOPEの宮地は、初戦はシード、2回戦でソン・ヒョング（トライフォース）を絞め、準決勝で物河祐亮（エクストリーム柔術アカデミー）をトーホールドで退けて決勝に進んできた。試合中盤、50/50から宮地のヒザ十字に捉えられたジエゴは今大会一番の窮地に陥るが、これを凌ぎ切り──下になることもなく終盤を迎える。残り1分、再び足を狙う宮地をレッグドラッグで制したジエゴがパスガード、バックテイクの猛攻を見せ、11-2と引き離したところでタイムアップに。ジエゴが黒帯としては初、通算5度目のアジア王者となった。