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【Quintet03】クインテット@ベガス、台風の目はクレイグ・ジョーンズに2勝のゴードン・ライアン!!!

Gordon Ryan【写真】IBJJFアジア2連覇のキーナン・コーネリアスもゴードン・ライアンにはギロチンで一本負けを喫している (C)SATOSHI NARITA

5日(金・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのオーリンズ・アリーナで開催されるQuintet03のチーム・オーダーが発表された。


まず初戦でぶつかるチーム・サラクバとチーム・アルファメール、先鋒は桜庭和志とユライア・フェイバーというチームリーダーでありUFC殿堂入りを果たしているレジェンド対決となった。

チーム・サクラバの次鋒以下は中村大介、ジョシュ・バーネット、マルコス・ソウザ、ホベルト・サトシ・ソウザ。アルファメールはアントニオ・ジャウジ、ゴードン・ライアン、マンシャー・ケラ、そしてダスティン・アクバリとなっている。

チームPolarisはヴィトー・シャオリン・ヒベイロ、グレゴー・グレイシー、マーチン・ヘルド、クレイグ・ジョーンズ、そしてダン・ストラウス。対するチーム10thPlanetはPJ・バーチ、アミール・アラム、ジオ・マルチネス、リッチー・ブギーマン・マルチネス、アダム・サックノフというオーダーに。

チーム・サクラバは合計体重が425.45キロで最軽量が中村大介の74.6キロで最重量はバーネットの109.6キロ。対してアルファメール勢ではユライアが出場選手でジオ・マルチネスの65.45キロに次ぎ70.2キロで2番目に体重が軽く、桜庭とも9キロ以上の差がある。

ただし、アルファメール勢はケリー・アヌンドソンのワキ腹の負傷欠場により、去年のADCC88キロ級を制したゴードン・ライアンがチームに加わっている。ライアンは今年のパン・ノーギで無差別と階級別を制しており、EBIでは無差別級✖2度、ウェルター級とミドル級と4度トーナメントを制覇している当代きってのグラップラーだ。

クインテット第1回大会で旋風を巻き起こしたクレイグ・ジョーンズに対しても、ADCCとEBIで対戦し、RNCと肩固めで一本勝ちしている。ジョーンズに2勝という事実だけでも、ライアンの強さが理解できるだろう。ゲーリー・トノンと同じくトム・デブラス門下からジョン・ダナハーの指導も受けているライアンは、今大会で一番の台風の目になる可能性がある。

ちなみにシングルマッチで所英男と戦う17歳のニッキー・ライアンは、ゴードンの実弟でクインテット02で最も鮮烈な一本勝ちをしてみせたジオ・マルチネスに勝利しているスーパー・ティーンエイジャーだ。

またゴードンと同様にマルセロ・ガウッシアからユニティ柔術へとNY禁断の移籍を果たしたマンシャー・ケラもどのような理があってかアルファメール勢として戦うことになっており、ジョシュ&ソウザ兄弟をもってしても彼ら2人を止めることは可能なのか──が見どころとなる。

そんな米国初開催のクインテット、優勝候補筆頭は第1回大会優勝のチーム・ポラリスであることは間違いない。優勝メンバーから青木真也のセコンドとしてバンコクにいる宇野薫に代わり、シャオリンが加わった。ことグラップリングでいえばシャオリンの参加で強さが増幅されている。ストラウス以外のメンバーは、動ける80キロ前後のグラップラーが揃っており、大会コンセプトにも最もマッチしたチームだといえる。

また日本では行われていないシングルマッチは上記にある所✖ニッキー以外に、フランク・ミア✖石井慧、ハイサム・リダ✖マルセロ・ヌネスという3試合が組まれている。とにかく、最注目は反則気味の参加となったゴードン・ライアンであることは間違いないクインテット@ベガスだ。

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