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【KSW41】リベンジ&初防衛、クレベル・コイケがソウィンスキに勝利するための傾向と対策─を考察

Klever Koike【写真】今回がKSWで4試合目のクレベル。うちタイトル戦は3戦目で、3勝目を目指す (C)KSW

23日(土・現地時間)、ポーランドのカトヴィツェのスポデク・カトヴィツェでKSW41「Mankowsuk vs Soldic」が開かれ、日本からクレベル・コイケが出場し自らの持つKSWフェザー級王座防衛戦をアルトゥル・ソウィンスキ相手に行う。


5月のスタジアムショーでマルチン・ロゼクを破り、KSWフェザー級のベルトを巻いたクレベルが、初防衛戦で2年前の11月28日に王座決定戦で判定負けを喫したソウィンスキの挑戦を受ける。

前回の対戦は力強い打撃とトップからパウンドで攻めるソウィンスキに対し、クレベルは柔術を前面に押し出したファイトを展開。テイクダウン狙いから引き込んで三角絞めや腕十字、あるいはしっかりとスイープを決めて、スクランブルでなくトップを取り返していた。

サブミッションは極め切れないと、ソウィンスキのパウンドを受ける場面もあったが、最終的には寝技を嫌って立ち上がるという流れで試合は進んだ。KSWの試合は、北米MMAよりもかなり寝技×寝技の展開が見られ、スクランブルで即立ち上がるというモノではない。

当然のように打撃戦は求められているが、グラウンドになると寝技に付き合うストライカーも少なくない。結果、ソウィンスキも少し寝技は付き合い、劣性になると立ち上がるというファイトを続けた。ただし、あの試合でクレベルが判定負けを喫するということは、サブミッションは極まらないとスコアリング上の評価は少ない。そして、サブミッション以外のガードワークはそれほど採ってもらえないことが見えてきた。

反面、王座を獲得したロゼク戦ではバックマウントを奪取し、ポジションをキープしたことが評価の対象になっている。クレベルにとっては今回の初防衛戦は2年間の進化を見せる時。そのためにはテイクダウンというよりも、ソウィンスキを動かせる組み技、あるいはそのための布石となる打撃が欠かせない。

ソウィンスキも前述したように寝技に乗って来る性分を持つファイターだけに、バックを制することが初防衛の鍵を握っているのではないだろうか。東欧のビッグショーで評価されるクレベル・コイケのタイトルディフェンス・マッチ、要・注目だ。

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