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【UFC206】見所タップリ、暫定世界フェザー級戦。ペティスの左ミドルに対し、ホロウェイの構えは??

holloway-vs-pttis【写真】どのような打撃戦、スクランブル、寝技が展開されるかホロウェイ×ペティス (C) MMAPLANET

10日(土・現地時間)にカナダはトロントのエアカナダ・センターで開催されるUFC 206「Holloway vs Pettis」。既報の通り、ダニエル・コーミエー×アンソニー・ジョンソンの間で組まれていたUFC世界ライトヘビー級選手権試合が王者コーミエーの負傷欠場で流れ、メインでアンソニー・ペティス×マックス・ホロウェイの暫定世界フェザー級王座決定戦が組まれている。


正規王者コナー・マクレガーの王座返上、暫定王者ジョゼ・アルドの王座返り咲きに伴いこの両者の相手で暫定王座が争われることになった。いってみれば、次期王者決定戦に暫定王座のベルトが掛けられることになったような試合だ。

この一戦はベルトが掛けられようが掛けられまいが、見所たっぷりの実力者対決。ホロウェイは現在9連勝中で、第一期ジョゼ・アルド政権時代に長らくトップ5を占めていたカブ・スワンソン、そしてリカルド・ラマスを破り新しい時代を切り開いた。

一方のペティスはご存じ、元WEC&UFCライト級世界チャンピオン。2013年8月にベンソン・ヘンダーソンを腕十字で破り、ギルバート・メレンデスにも圧勝。しかし、あの圧力の強さ+運動量はどこに行ってしまったのかというファイトでハファエル・ドスアンジョスに敗れベルトを手放すと、エディ・アルバレス、エジソン・バルボーサを相手に3連敗を喫し、フェザー級転向を決意した。そして今年の8月にシャーウス・オリヴェイラをギロチンで下し、復活の狼煙を挙げ今回の世界戦を迎えている。

この両者のスタイルを表すには──今や強豪MMAの多くに当てはまり常套句となったウェルラウンダーということになる。ただし、このMMAにおける全局面ファイト・スタイルは打・倒・寝技の個々の要素、その融合体であるスクランブルという軸と共に著しく進化を遂げている。

両者ともスイッチヒッターで遠・中・近距離で戦い、テイクダウンからグラウンドの流れを作ることにも長けている。つまり、この両者の対戦は打撃でリズムを如何に掴むかが、その流れを決めることになる可能性が高い。

なかでもペティスの左ミドルが鍵を握るといっても過言でないだろう。先のオリヴェイラ戦に限らず、ベンヘン、ドナルド・セラーニと強力な腹への蹴りで動きを止めて勝利を手にしてきたペティス。基本はサウスポーで右&左、そして左の蹴りという流れを持ち。この右と左がジャブ&フック、フック&ジャブという複数のパターンがあり、対戦相手が腹への攻撃を忘れ去れるだけの圧力を持っている。

さらに左ミドルを蹴った後に蹴り足を戻してサウスポーのままの場合と、蹴り足を前方に下ろし軸足に変え、オーソへ構えを変えるケースも見られる。その必殺の左の蹴りをオーソ=前足でも使えるのがペティスというウェルラウンダーだ。

この左の蹴りを警戒するにあたって、オーソでも戦えるホロウェイがサウスポーで構えることになるのか。その出方が注目される。いずれによせ、長いリーチからペティスより振りの大きなフックとダイレクトなストレートが、元ライト級王者のプレッシャーを跳ね返すことができるのかが、ホロウェイ・サイドの焦点だ。

またペティスにはイジー・マルチネスから学んだテイクダウン、これまでのダブルやシングルからボディロックに移行して崩すという戦い方が加わったことも見逃せない。この両者の対戦に打撃から組みという要素が加わり、その部分でペティスがテイクダウンで強みを発揮することになれば、今度はホロウェイの寝技というこれまでフィーチャーされなかった彼の武器にスポットが当たることになる。

ヒクソン・グレイシー系ペドロ・サワーの黒帯であるライアン・リザレス率いるグレイシーテクニックス所属のホロウェイ。極めの印象はないが、グレイシー・コンバティティブ的な護身柔術をリザレスはMMAに取り込んで稽古をつけている。

リザレスの教え、「技術と考え方でファイターは一段階上の試合ができる」という言葉通り柔術のテクニックを有することで、より勢いのある打撃を駆使できるホロウェイが、本来持つディフェンスから反撃という寝技もこの一戦で見られるかもしれない。

以上、とにかく見所タップリの暫定世界フェザー級王者決定戦だ。

■UFC206対戦カード

<UFC世界フェザー級暫定王座決定戦/5分5R>
アンソニー・ペティス(米国/5位)
マックス・ホロウェイ(米国/2位)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国/5位)
マット・ブラウン(米国/14位)

<フェザー級/5分3R>
カブ・スワンソン(米国/4位)
チェ・ドゥホ(韓国/11位)

<ミドル級/5分3R>
ティム・ケネディ(米国/10位)
ケルヴィン・ガステラム(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジョーダン・メイン(カナダ)
エミル・ミーク(ノルウェー)

<ライトヘビー級/5分3R>
ミシャ・サークノフ(ラトビア)
ニキータ・クリロフ(ウクライナ)

<フライ級/5分3R>
ザック・マコウスキー(米国/7位)
ダスティン・オーティズ(米国/10位)

<女子ストロー級/5分3R>
ヴァラリー・レターノー(カナダ/9位)
ビビアン・ペレイラ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ランド・バンナータ(米国)
ジョン・マクデッシ(カナダ)

<ライト級/5分3R>
ルスタン・ハビロフ(ロシア)
ジェイソン・サッゴ(カナダ)

<ライト級/5分3R>
ドリュー・ドバー(米国)
オリヴィエ・オバメルシエ(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
ミッチ・ギャグノン(カナダ)
マット・ロペス(米国)

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