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【GLORY13】新鮮76キロ級T、本命ホルツケンも厳しい予想

Nieky Holzken

【写真】ウェルター級T本命のニキー・ホルツケンだが、カラペティアンとの試合は削り合い。バルテリーニとダニエルズの勝者はローで削られることがなく、簡単なトーナメントにはならないことが予想される (C)GLORY

21日(土)に東京・江東区有明コロシアムで開催されるGLORY13。ピーター・アーツ、ジェロム・レ・バンナら、日本でも馴染みのあるファイターたちが名を連ねる中、日本では決して馴染みでないウェルター級のワールドトーナメントにも注目したい。

K-1全盛時代はヘビー級、70キロ級、63キロ級がクローズアップされ、それ以外の階級にはなかなかスポットライトが当たることがなかった。しかしGLORYではフェザー級からヘビー級まで全6階級でランキングが制定され、各階級でトーナメントが実際されており、前述した3階級以外にも日の目を見るようになってきた。ウェルター級(76キロ以下)はまさにそれに当てはまる階級だ。

今回のGLORY13で行われるウェルター級トーナメント、やはり注目はランキング1位で同階級のエース的存在でもあるニキー・ホルツケンだろう。K-1MAX参戦時は世界トーナメントでブアカーオに敗れるなど、大きなインパクトを残すことは出来なかったが、その後はヨーロッパで活躍し、特にウェルター級に階級を上げてからの躍進は目覚ましい。故ラモン・デッカー仕込みの対角線コンビネーション&硬いブロッキングという、これぞオランダ式キックボクシングといえるスタイルの持ち主は実績的にも今トーナメントの優勝候補だ。

とはいっても、何が起こるか分からないのがワンデイトーナメントの怖さ。特に今回の組み合わせはそれを予感させるものだ。ホルツケンと準決勝で対戦するカラペット・カラペティアンはアルメニア出身のキックボクサー。ボクシングの試合にも出場経験があるファイターだが、タフさと打たれ強さを活かして手数で勝負するスタイルだ。

これといって目立つ攻撃はないが、乱打戦に持ち込んで最終的に自分のペースの引きずり込むのが得意なタイプと言えるだろう。ホルツケンとは昨年、WFCA世界タイトル戦で対戦しており、5R判定で敗れてはいるが、ダウン寸前まで追い込まれながらもフルラウンド戦い抜いている。ホルツケン、カラペティアンともにブロック主体のディフェンスでプレッシャーをかけて攻撃を繰り出すスタイルだけに、1年ぶりのリマッチも前回同様の展開の削り合いになることが予想される。

一方、逆ブロックのジョセフ・バルテリーニとレイモンド・ダニエルズは正反対なスタイル同士の対戦だ。既報のようにダニエルズはサウスポー構えでステップサイドキックを多用する米国マーシャルアーツ風キックの申し子と言えるファイター。対するバルテリーニはテコンドーベースのキックボクサーで、ローで相手を崩し、ブロックからすぐにパンチを返す正統派スタイル。GLORY初参戦ではムラット・ディレッキーから左フック、右ハイキック、右ローと異なる技でダウンを奪い、最後はTKOに追い込んだ。

あまりにも異なる戦い方をする両者かつダニエルズが相手と極力コンタクトしない試合運びをするため、ホルツケン×カラペティアンのような消耗戦になる可能性は低い。どちらが勝ち上がるにせよ、勝者が大きなダメージやスタミナのロスを負うとは考えにくい。

そうなれば仮にホルツケンが決勝進出を遂げたとしても、決勝を迎える状況では不利。もちろんそれはホルツケンではなくカラペティアンが勝ち上がっても同じことが言える。対戦相手・組み合わせで優勝の行方が分からない。そんな波乱の可能性を含んだトーナメントになりそうだ。

■ GLORY 13 TOKYO 対戦カード

<ヘビー級/3分3R>
ピーター・アーツ(オランダ)
リコ・ヴァーホーベン(オランダ)

<ウェルター級ワールドT決勝/3分3R>
TBA
TBA

<ヘビー級/3分3R>
ダニエル・ギタ(ルーマニア)
エロール・ジマーマン(オランダ)

<ライトヘビー級/3分3R>
ダスティン・ジャコビー(米国)
上原誠(日本)

<ウェルター級ワールドT準決勝/3分3R>
ジョセフ・バルテリーニ(カナダ)
レイモンド・ダニエルズ(米国)

<ウェルター級ワールドT準決勝/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
カラペット・カラペティアン(アルメニア)

■ TOKYO SUPERFIGHTシリーズ

<ヘビー級/3分3R>
ジェロム・レ・バンナ(フランス)
セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア)

<ヘビー級/3分3R>
エヴェウトン・テイシェイラ(ブラジル)
ヘスディ・カラケス(オランダ)

<ヘビー級/3分3R>
レミー・ボンヤスキー(オランダ)
アンダソン・シウバ(ブラジル)

<ウェルター級/3分3R>
アレキサンダー・ステツレンコ(ロシア)
カリム・ガジ(フランス)

<ウェルター級/3分3R>
アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ)
拳月(日本)

<フェザー級/3分3R>
久保優太(日本)
モサブ・アムラーニ(モロッコ)

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