【VTJ08】体重オーバーのエスクデロに松本、無念の判定負け……
<73.45キロ契約/5分3R>
エフライン・エスクデロ(米国)
Def.3-0:30-27.30-28.29-28
松本光史(日本)
低い姿勢で左ロー、左ジャブから前に出る松本。最初の左ミドルは空振りとなったが、続く左ミドルを入れる。左ローを蹴った松本は、エスクデロのワンツーをかわして間合いを取り直す。松本の頭の動きに反応するエスクデロ。松本はシングルから足を払ってテイクダウンも、ここは寝技に拘らない。
スタンドに戻り左フックを放つエスクデロは、ダブルレッグを切って左ジャブから前に出ていく。エスクデロの左ジャブに下がった松本は、回り込んで正面へ。右を放つ松本に、エスクデロの勢いが上がる。それでも松本は左ジャブを入れたが、エスクデロがヒザを返す。右ヒザで前に出たエスクデロは、やや口が開き気味か。松本は右フックを入れてスッと離れる。組んでヒザを入れて見せたエスクデロは、続く組みの展開で左ヒザを差し上げて松本にヒザをつかせる。すぐに立ち上がった松本、ここで初回が終了した。
2R、エスクデロのワンツーをかわし、左ジャブを当てた松本。ペースを上げたエスクデロが右ロー、松本はスピニングバックフィストからボディにジャブを当てる。続いて顔面に左ジャブを入れた松本だが、逆にジャブを被弾する。左ミドルと見せた松本、狙いは腹──スタミナ切れを狙う。
構えを変えるエスクデロが左ジャブを2発、松本は右ローを返し左ボディ。左ジャブを当てたが、エスクデロのヒザから左フックを被弾し頭が下がる。飛びヒザ、組んでヒザと攻勢のエスクデロが松本をケージに押し込む。ここでブレイクが掛かり、松本は左ジャブから組みへ。エスクデロのヒザが急所に入るが、ブレイクが掛からない。
クリンチで体を入れかえた両者、ここでブレイクが入る。前に出るが、動きが粗くなってきたエスクデロがボディロックからテイクダウンに成功する。粘り時に下になってしまった松本にエスクデロがエルボーを落としラウンドを取った。
最終回、左から右を狙うエスクデロ。松本は左を入れるが、組まれてテイクダウンを奪われる。すぐに立てずボディにパンチを受けた松本は立ちあがって、エスクデロの体を抱えに行ってしまう。ここでテイクダウンを奪われた松本は両ワキを差すが、立てない。もう一度、背中をつけた松本は残り2分30秒でケージを背にまでもってくるが、腰をコントロールされて立てない。
ヒジを顔面に落とされた松本、尻持ち状態からシングルへ。胸を張ったエスクデロが松本を潰す。エルボーを細かく落とすエスクデロが勝利に近づく。立てないのか、立たないのか。松本はシングルにギロチンを合わされサイドへ。頭を抜いた時にはもう残り5秒、腕十字に入ったがタイムアップとなった。
松本は体重オーバーのエスクデロに対し、勝負所で下になってしまった。上を取りに動けなかったのは、体重を落とし切らなかったからか。あるいは松本には何が足らなかったのか……胸の判定負けとなった。