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【UFC】UFCがNYC、MSGで大会開始を宣言。20年に渡るNYS×MMA抗争にケリが就く???

2015.09.29

MSG【写真】果たして念願のNY進出は現実のモノとなるのか (C)MMAPLANET

28日(月・現地時間)、UFCが4月23日(土・同)にニューヨーク州ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンでイベントを開催し、チャンピオン達とワールドクラスのアスリートをオクタゴンに結集さえせると発表した。

ローレンス・エプステインUFCシニアエクゼクティブ副社長は、今回の発表に際し「ニューヨーク州がMMAを1997年に排して以来、ファイトファンはもう十分に待たされ続けてきた。MSGでのイベント開催発表にワクワクしている。MMAは世界中で法的に認められており、ニューヨークもその時を迎えているんだ」と語っている。

つまりニューヨーク州では未だにMMAの開催は認められていない。UFCではプロMMAの開催を認めないニューヨーク州と交渉を続け、ロビー活動を行いMMAへの合法化に向けて働きかけてきた。しかし、今もならぬ状況に28日になって連邦裁判所にこの状況が憲法違反だとして訴えることとなった。

このNY開催への強い想い入れは今一つピンとこない日本のファンも多いだろう。言ってみればMMAは大阪や名古屋がメッカで広島や札幌、仙台で大会が行われていても東京都下では禁じられているようなもの。そして、多摩川を挟んだ川崎市でビッグショーが行われているといったところか。

UFCではSEG時代の1995年9月にUFC07をニューヨーク州でもカナダとの国境の都市バッファローで開催した経験がある。しかし、同じ95年の11月にペントハウス社を基盤とするBattle cadeが、エクストリーム・ファイティング第1回大会をNYCのブルックリンで開くことを発表したことで、当時の知事と上院議員がシティでの開催反対会見を大会の9日前に行ない、これに伴い市民レベルでも「ノールール大会の開催反対」との機運が高まり、デモまで起こった。

結果、同大会はブルックリンでイベントを諦め、大会前日にノースカロライナ州ウィルミントンに場所を移し大会開催に辿り着いている。それから約1年後、UFCも1997年2月に第12回大会を前回と同じくバッファローで開く予定であったが、この年に入り州知事が「ノールール大会の開催を禁じる」ことを明言。同州アスレチックコミッションも「ボクシンググローブ、ヘッドギア、ファールカップの着用」、「グラウンド状態での打撃は禁止」、「肩より上、ヒザから下へのキックは使用禁止」、「頭突きとチョークは反則」という開催条件をUFCにぶつけてきた。

頭突きが反則、ファールカップ着用義務などは現在では当然といえるが、当時はノールールあるいはNHB(ノーホールズバード=やってはいけないことはない)と呼ばれていたMMAでは、その要件すら無茶だと捉えられる状況であった。

このときもUFCと州の争いの決着は司法に委ねられ、結果としてイベント開催予定の前日に中止が決まった。ただ、このような事態に陥ることをUFCも予め分かっていたのか、即日決済のように──開催地をアラバマ州ドーソンに移し、無事大会は開かれている。

以来、18年を経てMMAはスポーツとしてお茶の間で普通に視聴できるようになり、UFCジムが米全土に点在するようになった。それでいてなお、プロMMAの開催が認められていないNY州の現状にズッファが痺れを切らしたかのような今回のMSG大会開催発表。連邦裁判所で現状が違憲状態と認められなければ、当然のようにMSGでUFCを開催することは不可能となる。

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