この星の格闘技を追いかける

【on this day in】1月29日──2011年

01 29 11【写真】この顔を見てピンときたら──ばかりか、名前を聞いてもピンとこないかもしれないハーシャル・ウォーカー (C)KEITH MILLS

Strikeforce
@カリフォルニア州サンノゼ、hpパビリオン
「米国人ならともかく、日本のMMAファンでこの選手の顔写真を見たからといって、誰か分かる人は本当に少ないだろう。僕も分からない。ハードのなかにある2011というフォルダをクリックし、続いてKeith Mills、そして11 01 29 Stirkeforceという順序でフォルダを開いていくと、最後は10 Walker vs Carsonというフォルダにいきつく。そこでアッと思いだすわけだ。ハーシャル・ウォーカーっていたなぁ──と。09年9月にストライクフォースと契約を果たした時は、(きっと)全米中の話題となった。翌10年1月に47歳にしてMMAデビューした元NFLを代表するスーパースター。テコンドーは五段、陸上で五輪候補になっただけでなく、何とボブスレーの米国代表としてアルベールビル五輪にも出場している。そんな超アスリートがどれだけ真摯にMMAに接しようとも、『お金のためじゃない』とファイトマネーを慈善事業に寄付しても、イロモノ扱いは免れなかった。初戦の相手は1度しか試合経験のない相手だったから、負けてもともとの試合が組まれたわけでもない。何より4年前のこの日、ウォーカーが戦ったスコット・カーソンの戦績は4勝1敗。前の試合でロレンツ・ラーキンに初黒星を喫しているだけのカーソンを相手にし、3分13秒でTKO勝ちしている。それなのに、この試合が彼にとって最後のMMAとなった。1カ月後にストライクフォースはズッファに買収され、そのままウォーカーも姿を消した。この前年だったか、AKAでトレーニング中のウォーカーの姿を目にしたことがあった。黙々と汗を流していた。今から思えば彼は純粋に戦いを楽しみたかっただけかもしれない。ただし、世間がソレを許さなかった」

on this day in──記者生活20年を終えようという当サイト主管・髙島学がいわゆる、今日、何が起こったのか的に過去を振り返るコラム。自ら足を運んだ取材、アンカーとして執筆したレポートから思い出のワンシーンを抜粋してお届けします。

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