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【UFC ESPN50】ハニ・ヤヒーラと対戦、ビクター・ヘンリー「こっちからサブミッションを仕掛ける」

【写真】ビクターは135.5ポンド、ハニは136ポンドで計量をパスしている (C)MMAPLANET

27日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC on ESPN55「Nicolau vs Perez」が開催され、ビクター・ヘンリーがハニ・ヤヒーラと戦う。
Text by Manabu Takashima

柔術家として、柔術の技術でUFCを戦い続けるハニのスタイルに最大の経緯を払うビクターは、そんなハニに勝つには掟破りのサブミッションを仕掛けることを明言した。


──ビクター、うっすら汗が見えますね。

「そうなんだ、体重を落としている。もう痩せっぽっちだ(笑)。ドライアウトはそれほどしなくて、水をメチャクチャ飲んでいるんだよ」

──ウォーターローディングですね。

「大体1日に2ガロンほど、飲んでいるよ」

──7.5リットルも!!

「食事は本当に少ない量しか摂っていなくて、あと13ポンド落とすんだ」

──そんな時にインタビューを受けてくれてありがとうございます。ところで前回のジャビット・バシャラットとの試合は、急所蹴りでノーコンテストという残念な結果に終わりました。

「1R、彼は足なのかミドルなのか。それほど低くない蹴りを使ってきて、それがかすったんだよ。ファールカップがずれて、位置を戻した。そしたら2Rになって、今度はモロにカップを蹴られ耐えがたい痛みに襲われた。もう、アレで全てが終わったよ。凄く残念な結果に終わったけど、これもファイトだ。それにジャビットも狙って蹴ったわけじゃないしね。

4日間、腫れて歩くこともできなかった。それでも動けるようになったら、すぐにトレーニングに戻ったけどね。そういうことだよ。今は全く問題ない」

──ああいうアクシデントで試合が終わった時、仕切り直しのリマッチを戦いたくなかったですか。

「それはUFC次第だから。僕の方から誰かと戦いたいと言ったことはない。誰とでも戦うし、もちろんちゃんとした額のファイトマネーが支払われるならということだけどね。でも、僕の方から誰かにチャレンジするとかっていう気持ちはないんだ」

(C)Zuffa/UFC

──ビクターとハニ、日本のファンが思い入れのある選手同士の対戦となりました。

「僕もハニも日本で戦ってきた歴史がある。ただ、それよりもハニという自分が何をすべきかを理解しているファイターと戦えることが楽しみでならない。彼はPRIDEの時代のオールドスタイルを知っている。そういう経験をしてきた選手と戦えることもワクワクするんだ」

──ホイス・グレイシーの時代と違い、誰もが柔術を知っている中で柔術だけでUFCを戦い抜いているハニをどのように思っていますか。

「ハニは本当に尊敬に値するファイターさ。ただ今のファイターが皆、柔術を知っているとは思ってない。皆、半柔術なんだよ。サブミッションファイティングはテイクダウン、ポジショニング、サブミッションという流れでもない。テイクダウン、ポジション、パウンド、そしてサブミッションだ。

みなキックボクシングを続け、パンチを当てるとRNCを狙う。そういう試合ばかりで、彼らが柔術を知っているというわけじゃない。そんななかでハニ・ヤヒーラは数少ない、本当の柔術の使い手だ。デミアン・マイアに並ぶ、MMAで柔術を使いこなすファイターで。本当に凄いと思っている。彼のような拘りを持った選手は凄く重要だ。ハニが何をやってくるのか、相手は分かっているのに止めることができない。凄いことだよ。

今、多くのファイターはただ勝利を目指している。内容は関係ないんだ。ただ勝とうとしている。対してハニは自分が効果的だと信じた技術、柔術を使って勝利を手にしている」

──その意見を持てるビクターは反柔術でなく、柔術が分かっているファイターだと理解して良いですか。

「イエス、ハニ・ヤヒーラほどではないけど、僕は柔術を知っている。僕はレスラーで、キャッチレスリングを通してMMAにおける柔術を理解している。凄くピュアな柔術スタイルをね」

──ビクターもハニも、フィニッシュを目指すというファイト・アイデンティティは同じかもしれないですね。

「もちろん、フィニッシュをするために戦う。しかも、時間はかけたくない。効率く良く稼ぐんだ(笑)。同じ額を手にするなら、短い時間で貰う方が良いだろう(笑)。15分とか25分戦っても、2分でフィニッシュしてもファイトマネーは同額だ。なんで、そんな長い時間戦わないといけない? 当然、少しでも早くフィニッシュする方がエンターテイメントとしても上質だ。

前に日本でRIZIN×Bellatorのショーを観たけど、いくつかの試合は退屈だった。あの時、日本のファンですら携帯に目をやっていたよ。あくびをしながらね。ああいう対抗戦だから、負けらないという気持ちになるんだろうけど、あのファンの反応をみていたら再び対抗戦を組もうとはならないよ」

──ではビクターはどのようにハニとエキサイティングなファイトを披露しようと考えていますか。ハニに勝利するには彼のゲームに付き合わないことが一番です。テイクダウンを切る。突き放す打撃で深追いはしない。寝技には付き合わない。タイロン・ウッドリー×デミアン・マイアのような展開ですね。凄く退屈な試合になってしまいました。

「もちろん、彼の思うように戦わせては勝てない。ハニは低い姿勢で足を取って倒し、抑え込もうとするだろう。でも、そこから逃れる手段はある。それにはハニ・ヤヒーラが何をやってくるのかを理解する必要がある。ただ、逃げようとしてもコントロールされるだけだ。

僕は彼が何を仕掛けてくるから分かっている。対処方法もある。そのなかの一つが、こっちからサブミッションを仕掛けることだ。その機会が訪れれば、サブミッションを仕掛けるのは当然だからね」

──そんなシーンが見られることを楽しみにしています。では最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「6月22日、ジョシュ(バーネット)がBloodsportを日本で開催するけど、僕も日本に行く予定だ。すぐに皆と会えるね。その前に僕とハニ・ヤヒーラの試合を楽しみにしてほしい。僕らはオールドスクールのMMA、日本で見られた戦いをするから」

■視聴方法(予定)
4月28日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS
午前4時30分~U-NEXT

■UFC ESPN55対戦カード

<フライ級/5分5R>
マテウス・ニコラウ(ブラジル)
アレックス・ペレス(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ライアン・スパーン(ブラジル)
バグジン・ガスコフ(ウズベキスタン)

<女子フライ級/5分3R>
カリーネ・シウバ(ブラジル)
アリアネ・リプスキ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ジョナタ・ジニス(ブラジル)
オースティン・レーン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ジョナサン・ピアース(米国)
デヴィッド・オナマ(ウガンダ)

<ウェルター級/5分3R>
ティム・ミーンズ(米国)
ウロス・メディッチ(セルビア)

<バンタム級/5分3R>
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)
ビクター・ヘンリー(米国)

<ライト級/5分3R>
オースティン・ホバート(米国)
ミハウ・フィグラック(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ドンテイル・メイス(米国)
カイオ・マシャード(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
ケトレン・ソウサ(ブラジル)
マルニック・マン(米国)

<ライト級/5分3R>
ハメ・ジョントップ(ペルー)
クリス・パディーリャ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
イワナ・ペトロビッチ(クロアチア)
リャン・ナ(中国)

<ライト級/5分3R>
マァフゥシャトゥ(中国)
ガブリエル・ベニテス(メキシコ)

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