＜UFC世界フライ級王座決定戦／5分5R＞
デイヴィソン・フィゲイレド（ブラジル）
Def.2R1分54秒by TKO
ジェセフ・ベナビデス（米国）

互いにサウスポーに構えた──変則王座決定戦。フィゲイレドの体重オーバーで、ベナビデスが勝利した場合のみ新チャンピオンが決定する。オーソに構えを変えたフィゲイレドは蹴り足を取ってテイクダウンに成功する。スクランブル狙いのベナビデスの背中から落とされながら腕十字に入ったフィゲイレド。ベナビデスは右腕を伸ばされそうになりながら、前転を繰り返し腕を引き抜くことに成功する。

スタンドに戻り右を当てたベナビデスが、近距離で右フックを2発当てる。フィゲイレドも右を当て、テイクダウンを切り右を伸ばす。ベナビデスは左フックを返し、組みつくがテイクダウンは奪えない。揃って早くも疲れが見えるなか、ベナビデスが右フックをヒット。フィゲイレドのパンチを返すが、ここでもフックを入れる。ベナビデスの左、フィゲイレドの右が交互に顔面を捕える。残り10秒でもパンチが交錯し、ベナビデスがバランスを崩す場面が見られた。

2R、前に出たベナビデスに右を当てたフィゲイレドだが、直後に細かいフックを纏められる。明らかに動きが落ちてきたフィゲイレドは左を受けるが、接近戦で頭が当たりベナビデスが流血──傷口を気にする仕草を見せる。距離を詰められ、一旦離れたベナビデスは直後にフィゲイレドの右を被弾。この一発でベナビデスは後方に腰から崩れ、レフェリーが試合を止めてフライ級王座は空位となった。

「計量にミスして申し訳ない。でも、良い試合が見たかった皆の期待に応えたかった。ベナビデスは偉大なチャンピオンだ。次は体重を落とし、この腰にベルトが巻かれることになる」と興奮状態で話した。

一方、敗れたベナビデスは「本当に悪夢だ。人生はタフだよ。山あり谷ありだ。皆、応援ありがとう」となかば放心状態で語った。

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