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【UFC→?】田中路教に聞いた、現状と今後─02─「TAM JAPANは必要な時に集まれば良い」

Nori【写真】「米国にいると取材がなくて、なんか撮影とか忘れちゃいました」とカメラを向けるたびに、笑うのこらえるのに懸命になってしまった田中……(C)MMAPLANET

帰国していた田中路教インタビュー後編。UFCをリリースされ、ビザの問題で米国滞在、米国での試合機会を得ることがままならず、一時帰国を強いられた。

厳しい状況の彼にかつて修斗で何かと比較しれた堀口恭司、そして佐々木憂流迦の現状や、サクラメントと東京と大阪とバラバラになってしまったチーム・アルファメール・ジャパンの現状について尋ねた。

そこには厳しい状況にも関わらず、いや厳しい状況だからこそ精神的に成熟し、次に備える田中が確認できた。
<田中路教インタビューPart.01はコチラから>


【堀口君、憂流迦選手の活躍は刺激になる】

──さきほどRIZINはリングなのでないということでしたが、今や古巣・修斗、パンクラスはほぼケージ、DEEPも組み立てが早い金網になりケージ大会が増えるという話です。そういうなかで国内での試合も考えられないですか。

「米国での試合がなかなか決まらない場合は、国内で試合をすることもあるかと思います。実際に声も掛けてもらったこともありました。

ただ、日本で試合をするとしても、それも米国でLFAなどに上がるためだし、試合間隔を空けたくないからです。国内で試合をして、そこからUFCに吸い上げられるのを待っても、なかなか簡単でないと考えています。なので、僕としては日本で戦い続けていくことはないと思います」

──かつて修斗のフェザー級(※現バンタム級)で若手三羽烏として注目を浴びた堀口恭司選手、そして佐々木憂流迦選手。田中選手は堀口選手のUFCを離れ、RIZINを選択したことについてどのように思っていますか。

「堀口君が日本を選択した理由が分からないので、僕には何とも言えないです。僕が格闘技をやっている理由はただただ強くなりたいから。誰にも負けたくないからです。だからこそのUFCなんです。UFCが一番だから目指しているので、世界一がUFCでなく他のところだったら他を目指します。

僕の基準はそこになります。そして、全ての行動がそこに帰結しています。だから、堀口君が格闘技をやる理由が分からないので……何も言えないです」

──では憂流迦選手がフライ級を選択しUFCと再契約を勝ち取り、そしてNYに移り住んだことに関しては?

「もう以前のように2人のことを意識することはなくなりました。ただし、堀口君と佐々木選手の活躍には刺激を受けています。このままじゃダメだと思わせてもらっています。2人が活躍してくれると、僕のモチベーションになるので応援しています。でも、もう僕らより下の世代が契約される時代ですからね(苦笑)」

──現状、悔しくないですか。傍から見ていても歯がゆいですが。

「ありがとうござまいます。それはユーチャク(中村優作)にも言われます。『俺は悔しい。ノリピーがUFCで結果が残せていないことが』って。そこは申し訳ないです」

【TAM JAPANの絆は絶対。心が切れることはない】

──現状、チーム・アルファメール・ジャパンはサクラメントに夜叉坊選手、東京に田中選手、大阪に中村選手とバラバラになっています。

「ハイ。でも、ちゃんとつながっています。僕らの関係はやっぱり特別です。絆は絶対、心が切れることはないです。必要な時が来れば集まれば良いので」

──つまり、今は必要ないと?

「ユーチャクもユーチャクでWSOF-GCでベルトを獲ったのに次がなくて、苦しんでいると思います。アイツはRIZINに出たいと思っているでしょうし。以前はUFCから目標がズレると、ホントに腹が立っていたんです。でも、ユーチャクはユーチャクだし、僕の考えに全て合わせる必要はないって──ようやく思えるようになりました(笑)」

──中村選手は大阪に基盤があって、年齢も少し上だから夜叉坊選手は田中選手とは状況が違うというのは、素直に感じていました。

「いやぁ、分らなかったんですよ……あの頃は。東京でやること、サクラメントでやることが僕らのため、ユーチャクのためだと思っていました。でも、違っていました(笑)。

ユーチャクは東京やサクラメントにいると潰れちゃいます……。精神的に落ちてしまって。ユーチャクは大阪で、明るくやっている方が良いです。東京やサクラメントだと、ユーチャクがユーチャクでなくなってしまって……。

夜叉坊もサクラメントでやっていて、僕らが練習を見ることができないから、セコンドもアルファメールの米国人がつく。それで良いと思っています。今は別に一緒にいなくても。僕も1人になる必要があったり、マイケルとハワイにいて学べること、掴めることもあるし」

──一丸となるより、個々を大切にできる方が実はチームなのかもしれないです。

「そうですね。僕もとにかくもっと強くなるために、今やれることをやっていきます。そして、やっぱり早く試合が戦いたいですね。

当然、次の試合に関しては不安が付きまとうと思います。試合勘も鈍っているだろうし。ただ、この間に自分の動きで試してきたことがあって、手応えも感じているので……やってみないと分からないですが、自信はあります」

──田中選手の能力に関しては不安はないのですが、この数年来の厳しい状況がどこまで続くのか……そして、いつまで抗い続けることができるのかが心配です。

「いやぁ……まぁ、周囲の理解を得て考えていることもありますし、そこが僕にとって終着地になると思います」

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