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【RFC23】藤野対戦した18歳のパク・ジョンウン<02>「アトム級に集中したい」

Park【写真】まだあどけないという表現しか見当たらない、パク・ジョンウンの表情。藤野戦の入場時のモノだ (C)SHOJIRO KAMEIKE

今月2日(土・現地時間)に韓国ソウルのチュンチュン体育館で弱冠18歳ながら、日本から出場した藤野恵実と熱戦を繰り広げたパク・ジョンウンのインタビュー後編。

弱冠18歳、デビュー戦で感じたこと、そしてこれからを語ってもらった。
Text by Choi Woo-Suk
<パク・ジョンウン インタビューPart.01はコチラから>

──サンボに対する強いこだわり、理解できました。MMAを戦うようになって、アマチュアではなかなか試合ができなかったということですが。

「ハイ。ROAD FCのセントラルリーグで出て3戦3勝です。セントラルリーグで初めて女子戦が組まれた第2回から4回まで連続で出場しました。アマチュアの時はまだ、私の階級がなかったので52キロのストロー級で戦っていたんです」

──先日の試合も藤野選手と比較すると、線が細く見えました。

「通常体重は50キロなので、本当は48キロで戦いたいです。アトム級ですね。8月にアトム級で試合ができるかもしれないと聞いています。でも、藤野選手と戦うことに迷いはなかったです。準備期間が少なくても、問題なかったです。ただ、オファーを受けた前日に腰を痛めていて、そこは気にしていました。でも、回復すると根拠もなく思っていたのですが、幸い完全に回復して戦うことができました」

──藤野選手とはキャリアも相当違いがありましたが。

「ソン・ヒョギョン選手のケガで貰ったオファーです。試合を受けた時は2週前だったので、それほど研究する時間が充分じゃ無かったです。戦績を見て手強そうと思いました。藤野選手のようなベテラン選手と戦い、何か学べると思って戦いました。それでも試合映像を館長と見て、対応策も考えましたし」

──実際に戦ってみて、どのような感想を持っていますか。

「試合内容は本当に上出来だったと思います。もっと寝技の展開になるかと思っていたのですが、実際には藤野選手は打撃のプレシャーも強く、予想以上に凄かったので驚きました。蹴りを使わないで、あれだけプレッシャーを掛けることができて、あれだけの結果を残すことができるなんて驚きです。人間的な部分でもそうですし、藤野選手から多くのことを学ぶことができました」

──最大のピンチは初回の終了間際にバックマウントを取られ、RNCを仕掛けられた時でしょうか。

「チョークの態勢には入られましたが、藤野選手の得意技だと分かっていたので、防ぐ練習はしていました。なので慌てることはなかったです。一度クラッチを外して、残り10秒でまた形に入られたのですが、少しルーズだったのでタイムアップまで耐えることができました。でも、もう少し時間が残っていたら、もっとタイトになって危なかったと思います」

──判定が下されるまで、どのような気持ちでしたか。

「1Rにチョークに入られていますし、2Rもテイクダウンを取られているので勝てることはないと思っていました。試合が終わった直後にも館長に目で『負けました』とサインを送るほどでしたから(微笑)。結果を伝えられた時は悔しいという気持ちよりも、また戦いたいという気持ちの方が大きかったです。ただ、応援をしてくれた人には申し訳ない気持ちでいっぱいでした」

──フェイスブックでは、一緒に写した写真を挙げていましたね。

「試合後に控室へ行きました。準備していたお菓子をプレゼントし、お礼の言葉を伝えると、藤野さんも『急なオファーを受けてくれたありがとう。初めての試合なのに上手い』など褒めてもらえました。お互いに感謝しながら話が終ったので良かったです。

──まだ初戦を戦い終えたばかりですが、ハム・ソヒがUFCに行った今、打撃では既にROAD FCの女子アトム級&ストロー級ではトップレベルです。

「自分に一番合う階級はアトム級だと思います。今後は分からないですが、まずはアトム級に集中したいです」

──次の試合は何時ごろと考えていますか。

「いつ──というよりも、できるだけ早く試合をしたいです。試合の間隔が開いて、試合の勘を失いたくないです」

──ROAD FC以外、海外からオファーがあったら?

「やる気は満々です。ROAD FCの許可を貰えるなら、どんなイベントで、どんなルールでも歓迎します」

──ROAD FCでは日本大会を開催します。日本には以前ソン・ガヨンと戦いたいといって元サンビストで、DEEP王者のしなしさとこ選手がいます。

「もし、実現すれば今回の試合のように私は学ぶ立場で戦いたいです。しなし選手のサンボの試合映像を見たことがあるのですが、とても強かったです。私はまだキャリアを積み始めたばかりなので、しなし選手と戦うのはまだ遠い話だと思います(笑)」

──では今後の目標を教えてください。

「今回、藤野選手と戦って感じたことがあります。自分が練習してきたことを全力でぶつけると、人々は勝敗に関わらずエールを送ってくれるということです。勝つことはもちろん大切ですが、最善を尽くして、懸命に戦うことが私の目標です」

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