この星の格闘技を追いかける

【on this day in】5月01日──2014年

01 05 14【写真】体つきからも、十分なリカバリーが見て取れるフォラヤンだった……(C)MMAPLANET

ONE 15 Public Weigh-in
@フィリピン・マニラ、モール・オブ・エイジア
「翌日の対戦を控え、計量からステアダウンを終え、見物人の前でポーズを取るエドゥアルド・フォラヤンと朴光哲。カンチョルはそれほどでもないのだろうが、フォラヤンは大胸筋から上腕二頭筋、そして腹筋までもバキバキで、しっかりと筋肉が膨らんでいる。こういう体つきが計量の直後だとすれば、フォラヤンは通常体重で試合の臨むのかと錯覚してしまう人がきっと出てくるだろう。実際には彼らはこの9時間ほど前に非公開で計量を終え、リカバリーに務めながら公衆の面前で計量を繰り返している。ONE恒例のパブリック・ウェイイン、いわゆるモック計量というヤツだ。モックとはモックアップ、つまり模型、形だけという意味。初めてこの形式の計量を僕が見たのは、インドのSuper Fight League 、韓国のROAD FCも用いることがあった。北米ではまず、目にしたことはない。当然、このときのフォラヤンの体重は正式結果として残る70キロではない。恐らくは75キロはあるだろう。形だけの計量なのだが、レフェリーは体重をのぞき込んで『70キロ、パスッ!!』なんてやっても、ヒリヒリしたモノは伝わってこない。記者の取材のためではなく、翌日の大会の宣伝なのだから致し方ないが、選手達も大変だ。朝の11時過ぎに計量を終え、夜の8時にもう一度、対戦相手と顔を合わせ、その後は30分ほどサイン会に出席する。すでに本計量で張りつめた空気を一度、経験しているのだから無用な神経の高ぶりなど避けたいはず。そんなモック計量で対戦相手を見て、固くなる選手もいれば、リラックスしたままの選手も存在する。そういう意味では選手の心理状態を探ることができる場ともいえるが、ファイターとすれば試合前夜ぐらいゆっくり過ごしていたいに違いない。これも仕事と──割り切れる選手はさすがで、睨み合い、時には小突きあうファイターもいる。ただ、何がステージ上で見られようが、本計量の緊迫感、そこから解放される安堵感に優るドラマは生まれないモック計量だ」

on this day in──記者生活20年を終えようという当サイト主管・髙島学がいわゆる、今日、何が起こったのか的に過去を振り返るコラム。自ら足を運んだ取材、アンカーとして執筆したレポートから思い出のワンシーンを抜粋してお届けします。

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