この星の格闘技を追いかける

【on this day in】3月31日──1999年

EPSON MFP image【写真】レフェリーは若き日のラリー・ランドレスと思われる。こんな頃からレフェリーをやっていたにしては……(C)MMAPLANET

Neutral Grounds11
@カリフォルニア州ロサンゼルス、ハリウッド・アスレチッククラブ
「ハリウッドで、アスレチッククラブだ。なんだか明るい会場で華やかなイベントなんだと勝手に想像していた。実際、今もネットでこの会場名を検索すると、透き通ったような青空の下に90年以上の歴史を持つ建物の写真に出くわす。騙されてはいけない──とまではいわない。ただし、この大会はまだカリフォルニアでMMAが正式に認可される7年前に行われた、いわばアンダーグラウンド・イベントだ。そして、陽が落ちるとハリウッドの治安の悪さは、なかば常識化している。ケージを置けば500人も入れば十分、そんな小さな箱のなかでは、あらゆる場所からアルコールの匂いが漂ってきた。トイレにでも行こうものなら、この前年に吸うのを止めたキャスターをもっと甘くした匂い……というよりも、妙に甘ったるい──甘美な香りが充満している。『コンタクトをしていたら、パリパリになるな』、小便をしながら直観した。そんなイリーガル度満点な極小イベントに、チャック・リデルが出場していた。対戦相手のケネス・ウィリアムスは、今になってレコードをチェックしてみると、生涯戦績が0勝2敗。リデルとランペイジ・ジャクソンに敗れ、極端に太くて短いMMAキャリアを終えている。そして、リデルはそんな相手に3分35秒でRNCを極めて一本勝ちしたのだが、正直なところ試合内容は全く覚えていない。この日がキャリア4戦目、IVCでペレに勝っているが、UFCではジャレミー・ホーンに敗れており、まさかあんなに大出世するとは想いもしていなかったし、注目もしていなかった。トビー・イマダやUSA修斗の秘密のままで終わった秘密兵器=リョージも出場していたこの大会は、アイスマンのMMAキャリアのなかで、最も小さな会場で、最も少ないファンの前で戦った試合に違いない。ある意味、貴重な取材となった」

on this day in──記者生活20年を終えた当サイト主管・髙島学がいわゆる、今日、何が起こったのか的に過去を振り返るコラム。自ら足を運んだ取材、アンカーとして執筆したレポートから思い出のワンシーンを抜粋してお届けします。

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