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【UFC173】コーミエー有利も、ダン・ヘンは全てを覆す一発持つ

Daniel cormier

【写真】抜群のテイクダウン能力を誇るコーミエー、彼の際の打撃は削り、組みつくため。一方、ヘンダーソンは倒す際の打撃を前回のショーグン戦で見せている(C)GONGKAKUTOGI

24日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスMGMグランドガーテン・アリーナで開催されるUFC173「Barao vs Dillashaw」。世界の冠が掛かっていなくとも、メインのUFC世界バンタム級選手権試合=ヘナン・バラォン×TJ・ディラショーに劣らず、注目度が高い試合がセミのライトヘビー級戦、ダニエル・コーミエー×ダン・ヘンダーソン戦だ。

ストライクフォース・ヘビー級GPを制し、UFC移籍後もフランク・ミアーとロイ・ネルソンに圧勝したコーミエーは、ヘビー級王者が同門ケイン・ヴェラスケスということもあり、2月22日のUFC170でラシャド・エヴァンズとライトヘビー級転向初戦を戦う予定だった。しかし、ラシャドの負傷でこの一戦はなくなりコーミエーは代役、実力不足のパトリック・カミンズと戦い、79秒でTKO勝ちを収めている。

そういう意味でも、コーミエーにとって今回のヘンダーソン戦こそ真のUFCライトヘビー級戦線初陣となり、その真価が問われる一戦となる。ヘンダーソンはリョート・マチダ、ラシャド、そしてヴィトー・ベウフォートに3連敗を喫し、一時は限界説も囁かれたが、3月23日のマウリシオ・ショーグン戦で強烈なKO勝ちを収め、存在感を示したばかりだ。

打ち合いになれば負けないヘンダーソン。とはいっても43歳のヘンダーソンと35歳のコーミエー、ダメージの蓄積度も違えば、現代MMAの会得度も違っている。コーミエーはダブルレッグからシングルレッグ、さらにその連係に加え、テイクダウンのバリエーションという部分でMMAに革命をもたらしたファイターだ。打撃は蹴りも使いこなし、破壊力あるパンチも持っているが、まず打ち合う距離に留まることはない。ステップを使うか、テイクダウンに移行してケージに相手を詰めていくために、倒せるパンチを振るっている。

さらにいえば、クリンチに持ち込めばテイクダウンを取れなくても、バックに回り込み崩してトップを奪うなど、抜群のコントロールの能力を誇るコーミエー。ヘンダーソンとの対戦でも、コーミエーは足を止めて打ち合うことは決してしないだろう。一方、ともにレスリングの強豪だが、テイクダウン時の踏み込みの鋭さでもヘンダーソンは、コーミエーに及ばない。如何に、組まれ際にいなしたり、崩すことができるか。その辺りのベテランの妙技も見てみたいものだ。メインに劣らない注目度の高いライトヘビー級戦だが、優位なのはコーミエーである事実は動かないだろう。

ただしヘンダーソンの強味は、どのような展開だろうが当たれば倒せる脅威のパンチ力を持っている点にある。これまでは打ち合いのなかでその強味を発揮してきたが、前回のショーグン戦でヘンダーソンは左手は腰に回したままの状態で、右フックでKOを奪っている。つまりコーミエー攻勢のなかでも、試合をひっくり返す武器をヘンダーソンは持っていることになる。打ち合いは避けたいコーミエー、勝利には組んで削るのが一番だが、ヘンダーソンは際の攻防でも大砲をぶっ放すことができる。果たして、コーミエーがどのような攻めを見せるのか。ヘンダーソンの受けとともに目が離せない組み際になりそうだ。

■ UFC173対戦カード

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] ヘナン・バラォン(ブラジル)
[挑戦者] TJ・ディラショー(米国/4位)

<ライトヘビー級/5分3R>
ダン・ヘンダーソン(米国/6位)
ダニエル・コーミエー(米国/4位)

<ウェルター級/5分3R>
ロビー・ローラー(米国/1位)
ジェイク・エレンバーガー(米国/5位)

<バンタム級/5分3R>
水垣偉弥(日本/6位)
フランシスコ・リベラ(米国/10位)

<ライト級/5分3R>
ジェイミー・ヴァーナー(米国)
ジェイムス・クラウス(米国)

<ライト級/5分3R>
マイケル・キエーザ(米国)
フランシスコ・トリナルド(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
トニー・ファーガソン(米国)
菊野克紀(日本)

<バンタム級/5分3R>
クリス・ホールズワース(米国)
チコ・カムス(米国)

<ライト級/5分3R>
アル・イアキンタ(米国)
ミッチ・クラーク(カナダ)

<ライト級/5分3R>
アンソニー・ンジョグアーニ(米国)
ビンチ・ピチェル(米国)

<フェザー級/5分3R>
サム・シシリア(米国)
アーロン・フィリップス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
デビッド・ミショー(米国)
リー・ジンリャン(中国)

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