【WEC51】強すぎる王者アルド、またも完全無欠の防衛
■第11試合 WEC世界フェザー級選手権試合/5分5R
[王者]ジョゼ・アルド(ブラジル)
Def.2R1分33秒/TKO
[挑戦者]マニー・ガンバーリャン(米国)
ケージ中央で向かい合っても、俯き目を合わせない両者。すると試合開始直後に、アルドの顔面をいきなりガンバーリャンの右が襲いかかる。再び距離を取った両者、慎重な攻めのアルドは、鋭い右ローを放っていく。
ガンバーリャンの左右のフックに距離をとり、右ローを再び繰り出すアルド。残り1分を切り、前に出るガンバーリャンの動きを察知したアルドが、バックステップから一転、再び右ローを放つと、挑戦者は大きく体をねじってバランスを崩す。
さらに右ローを重ねるアルド、一瞬のパンチの交錯で左目に指が入ったとアピールするガンバーリャンだったが、レフェリーは受け流す。残り10秒の合図とともに、テイクダウンを狙ったガンバーリャンだったが、アルドは先刻承知、苦もなく足を引き抜くと、初回を戦い終えた。
2R開始早々、右ローを受け、効かないとばかりに両手を広げるガンバーリャンだが、このアピールこそ効いている証。前になかなか出られないガンバーリャンとの距離を詰めたアルドが、アッパーを放っていく。左から右とパンチを繰り出し、テイクダウン狙いに出たガンバーリャンに右アッパーを突き上げる。
この一撃で前のめりに崩れたガンバーリャンは、足を取るような動きを見せるが、アルドはバックに回り込むと、速射砲のようなパウンドを打ち込む。ガンバーリャンの動きがすぐに鈍くなり、レフェリーが試合をストップ。またも完全無欠の勝利を手にしたアルド、全く死角の見えないWEC世界フェザー級王者は「1Rで相手の動きを見極め、2Rはアカデミーで練習している通りの動きをして、KOすることができた」と語り、師匠アンドレ・ペデネイラス、レオ・サントス、マルロン・サンドロらと輪になり、勝ち鬨を挙げた。