【UFC ESPN08】ソン・ヤードン、マルロン・ヴェラとの激しい打撃戦で2つのラウンドを取り判定勝ち
<バンタム級/5分3R>
ソン・ヤードン(中国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
マルロン・ヴェラ(エクアドル)
結局のところ、ユライアの計量は何であったのか──とうぐらい、普通にオクタゴンに上がったソン・ヤードン。ややクラウチングのソン・ヤードンに対し、ヴェラはアップライトで構える。ソン・ヤードンが右オーバーハンドを振るい、離れたヴェラにローを蹴る。近い距離ではヴェラはガードを固める。ローを蹴り合った両者、ソン・ヤードンがガードの上から右ハイを蹴っていく。ヴェラの前蹴りに右を振るうソン・ヤードンは、ガードごとヴェラの頭を左フックで打ち抜いていく。左ミドルをキャッチしたソン・ヤードンが、ケージにヴェラを詰める。首相撲から前に出たヴェラは離れて、左カーブキックを走らせる。
続いて太腿を蹴ったヴェラだが、左フックを被弾。ヴェラが首相撲に取ろうとしたところでフックを当てたソン・ヤードンは、逆にケージに押し込むとボディにパンチを入れる。体を入れ替えたヴェラが足の付け根にヒジ、ソン・ヤードンがヒザ蹴りからエルボーを打っていく。ボディにヒザを返したヴェラだが、微差でラウンドを落としたか。
2R、右ローに続き、右ミドルを入れたソン・ヤードンが、踏み込んで右ストレートをヒットさせる。ソン・ヤードンはガードの上からパンチを見せ、続いて腹に右を打ち込む。細かいパンチで前に出たヴェラは首相撲も、ソン・ヤードンが離れる。いつものような打撃と組みの連係にスピードがないヴェラだが、左ミドルを蹴る。ソン・ヤードンが右を返し、ボディから左フック、そして右を当てる。続いてフックを連打したソン・ヤードンは、左に回りながら鋭い踏み込みを見せ、左フックをヒットさせる。
ヴェラはワンツー、ソン・ヤードンが左ジャブを返し、右フックをテンプルに打つ。ヴェラの突っ込みに離れたソン・ヤードンが、ヒザ蹴りを受けながら組みつく。体を入れ替えたヴェラが、ここでパンチを連打。ソン・ヤードンも思い切りパンチを返し、ヴェラがエルボーを当てる。この打ち合い後、動きが落ちたように見えたヴェラだが、重い左ボディを打ち込みソン・ヤードンの動きが一瞬止まるシーンも。終盤に盛り返したヴェラが、最終回に望みをつないだ。
3R開始直後にテンカオを入れたヴェラ。組んだソン・ヤードンがケージに押し込み、時間を使う。押し込み返したヴェラは小外掛けでテイクダウンし、一気にマウントを狙う。素早い反応でクローズドガードに戻したソン・ヤードンだが、エルボーを被弾。ヴェラは立ち上がってボディを殴り、顔面にパンチを落とす。足を捌いてパスを狙ったヴェラ、ソン・ヤードンがケージにもたれて立ち上がる。
そこでボディを打ったヴェラは離れると、フックをブロックしワンツーから左を振るう。さらに左ミドルを蹴ったヴェラに対し、ソン・ヤードンが左ロングフックを届かせる。前に出てきてヴェラに左を当てたソン・ヤードンは、ボディフックにもアッパーを入れる。ヒザ蹴りから左ストレートを伸ばすヴェラがワンツー、ソン・ヤードンもワンツーを返す。ならばとヴェラはパンチからヒザ蹴り、ソン・ヤードンがアッパーを見せると組みついてケージに押し込む。
回ろうとしたところでテイクダウンを取られたソン・ヤードンだが、すぐにスタンドに戻りテイクダウンを狙う。スプロールしたヴェラがバックを伺うと、ソン・ヤードンが自らガードへ。ヒジを落とし、スクランブルでバックに回ったヴェラは最後にマットに手をついて蹴りを見せタイムアップに。
初回はソン・ヤードン、最終回は確実にヴェラ。2Rがどう判断されたか──結果、ジャッジ3者が29-28をつけてソン・ヤードンが判定勝ち。ヴェラは結果に納得せず、握手を拒否した。