【UFC248】リオ五輪グレコ銀メダリスト=マドセンが、ハバートの反撃から1&2Rのリードを守り切る
<ライト級/5分3R>
マーク・マドセン(デンマーク)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
オースチン・ハバート(米国)
右ローから左ジャブを入れたハバート、マドセンは右を振るって前に出る。ボディロックにハバートを捕えた五輪グレコ銀メダリストは、後方にスープレックスを決める。胸を合わせることを許さず、前方にハバートを崩したマドセンは立ち上がられてもバックコントロールを続ける。
胸を合わせて離れたハバートが左ロー、マドセンは組みつくとボディロック&小外掛けで力強くテイクダウンに成功する。サイドを取ったマドセンの右腕を両足で挟んでいたハバートが、シングルに出ようとするとがぶったマドセンが、ワールド(ジャパニーズネクタイ)で絞めていく。絞めが解け、フルガードに戻したハバートが蹴り上げからスタンドへ。マドセンはすぐに組んでいくが、チアノーゼが心配になる攻め方だった。
2R、クリンチ対策のヒザをハバートが繰り出す。クリンチから右フック、直後にダブルレッグを決めたマドセンはパスを仕掛ける。フルガードに取ったハバートの蹴り上げに右のパンチを落としたマドセンが、ハバートのスイープ狙いからのスクランブルに反応しバックへ回り、テイクダウンへ。後方からパンチを入れられたハバートが、正対して離れると右ストレート&左ハイを見せる。
レスリングに付き合わされたハバートも疲弊しており、すぐに組まれて崩される。巻き込みを耐えたマドセンが鉄槌をまとめ、がぶりで崩してアナコンダへ。マセンはクラッチすることが厳しいのか、すぐに技を解きハバートをリリースする。スタンドに戻ったハバートは右インサイドローで前足を削り、左ミドルを蹴っていく。クリンチ狙いの前進にヒザを入れたハバートは、最終回に逆転が期待できる終盤だった。
3R、マドセンの前進に右ストレート、ヒザ蹴りを入れたハバート。マドセンは必死に組みつき、テイクダウンを決める。ハバートは蹴り上げから立ち上がり、左アウトサイドロー、動きが落ちているマドセンの顔面に飛びヒザを突き上げる。動きが止まりながら組みついたマセンがバックへ。正面を向いて離れたハバートが、再びヒザ蹴りを顔面に届かせる。組むために前に出ていたマドセンが下がるようになる。
ハバートは左ボディフックを入れ、ついにはマドセンが構えを変える場面も出てくる。前進力が落ちたマセンがローを蹴られたタイミングで組んでバック、グラウンドに持ち込むことに成功。残り90秒、このまま離れたくないマドセンだがクラッチを続けることがやはりできない。
離れたハバートに対し、左に回るマドセンはヒザ蹴りをキャッチしに掛かるも、足を引いたハバートがエルボーからヒザを入れる。最後の右ハイは空振りになったハバート、最終回をビッグラウンドと判断されればドローもあるが、果たして──ジャッジ3者とも29-28をつけ、マドセンが逃げ切った。