【Pancrase286】アキラと7カ月振りの復帰戦に臨む、徳留一樹「やってきたことが、どれだけ出せるか」

2017.04.23

【写真】「組んで来たら、そこは絶対に負けない」とも言い切った徳留に対し、アキラはどのような攻め方を考えているのか非常に興味深い (C)MMAPLANET

23日（日）に江東区のディファ有明で開催されるPancrase287で、前KOPライト級チャンピオン徳留一樹が、9月に王座を失って以来の復帰戦でアキラと戦う。

王座陥落から7カ月、ついに復帰戦を迎える徳留。現チャンピン久米鷹介との再戦=王座挑戦を実現するためにアキラ戦を落とすわけにはいかない。この間、接近戦での打撃を磨いていた徳留が、アキラ戦でどのような試合を戦おうとしているのか──を尋ねた。

──計量を終えて、体つきから変わったようにも見えました。

「本当ですか?」

──スバリ、見た目は細くなり筋肉量が増えたのではないかと。

「体作りという面では、少し変えてきた面もありました。減量方法も変えたというのもあります。確かに細くなっています。HALEOでフィジカルトレーニングを増やしましたし、筋肉量は増えてと思います」

──減量の方はどのように変えたのですか。

「水抜きも少しやったぐらいで。以前は練習後に飯を食っていたのですが、それをやめて昼に食べて。家内が圧力鍋を買ってくれて、普段から消化の良いモノを食べるようにしています。サムゲタンを毎日のように食べていたら、体重も自然に落ちていました」

──なるほど。昨年9月の王座転落以来の試合となります。

「敗因が明らかな試合でした。その苦手な部分を克服する練習を多くして、同時に得意な部分も伸ばしてきたつもりです。試合で出せるか出せないかは別として、やってきたという自信はあります」

──スバリ、アキラ選手の狙いもその苦手としてきた部分を集中してくると思います。

「久米さんに負けた試合で、自分の苦手な部分っていうのは完全に露呈してしまっています。だから向こうがそこをついてくると、またあの接近した距離での打撃戦になるとは思います。ここで、また負けたら何も成長していないことになるので──どれだけ、自分がやってきたことが出せるかですね。

あの局面でアキラ選手に何もさせなかったら、またチャンピオンへの道が見えてくるし、久米さんも接近戦でなければ、どうしようかと考えるようになると思うので。チャンピオンともう一度戦う、挑戦するという意味ではアキラ選手は凄く良い相手です。そういう選手と戦わせてもらって有り難いです」

──接近戦で戦う術を身に着けてきたのか、もっと入らせないことを磨いて来たのか。どちらでしょうか。

「両方です。もともと得意なのが遠目。苦手な接近戦でパンチを貰って倒れないように練習をしてきました。慌てないで打ち合えるようにしてきたので。練習は相当にやってきたのですが、試合ではどうなるのか。そこはやってみないと分からないです」

──では接近戦で打ち勝ちたいですか。それとも入らせないで完封したい?

「次につなげるにはノーリスクで遠い距離で、自分の得意な場所で相手に何もさせずに無傷で勝てるのがベストです。でも、そんなうまくは絶対に行かないです。アキラ選手もここで勝てばタイトル戦というつもりでしょうし。接近戦になったらなったで、自分がやってきたことがどれだけ試合で出せるのか。そこは楽しみな部分でもあります」

■Pancrase286計量結果

＜ライト級／5分3R＞
久米鷹介: 70.7キロ
マティヤ・ブラジセビッチ: 69.85キロ

＜ライト級／5分3R＞
アキラ: 70.0キロ
徳留一樹: 70.45キロ

＜フェザー級／5分3R＞
ISAO: 66.0キロ
マルコ・ブルシッチ: 66.15キロ

＜バンタム級／3分3R＞
瀧澤謙太: 61.4キロ
神田T800周一: 61.4キロ

＜ウェルター級／5分3R＞
佐藤天: 77.4キロ
アントン・ラッドマン: 77.5キロ

＜フライ級／5分3R＞
翔兵: 57.1キロ
春日井健士: 56.95キロ

＜フェザー級／3分3R＞
松嶋こよみ: 65.9キロ
内村洋次郎: 66.15キロ

＜ストロー級／5分3R＞
北方大地: 52.5キロ
八田亮: 52.55キロ

＜ライト級／3分3R＞
楳原嵩: 68.4キロ
井上雄策: 69.9キロ

＜バンタム級／3分3R＞
CORO: 61.25キロ
藤井伸樹: 61.15キロ

＜フェザー級／3分3R＞
横山恭典: 66.0キロ
コンバ王子: 65.8キロ