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【TPF14】カラキャニャン、タフな試合で削り勝ちフェザー級王座防衛

2012.09.08

<TPFフェザー級選手権試合/5分5R>
ジョージー・カラキャニャン(米国)
Def.判定3-0:50-45, 50-45, 48-47
ミカ・ミラー(米国)

鋭い右ローを決めたカラキャニャン。ミラーはワンツーから組みついて、ケージに王者を押し込んでいく。ボディにヒザを放ったミラーに、カラキャニャンは右を振るいながら距離を取る。再びローを蹴り込んだカラキャニャンは、ミラーが組みついてきたところでギロチンを仕掛ける。ケージに押し込まれ、窮屈な態勢になりギロチンを諦めた王者は、打撃戦の距離でローからサイドキックを繰り出す。

リーチに優るチャレンジャーだが、狙いは組んでからのヒザのようだ。リーチの差に苦しむ王者は、狭いケージの影響もありすぐに金網際に押し込まれる。静かな展開の中で、左ボディフックを決めたカラキャニャン。ミラーの首相撲に対し、腰をコントロールし金網までドライブする。ラウンド終了間際に距離ができた両者だが、そのまま決定的なシーンがないまま最初の5分を戦い終えた。

2R、右から前に出たミラーが、首相撲からヒザを見せる。ワキを差し変えた王者もヒザ蹴りを見せるが、再びケージに押し込まれる。押し返して距離を取っても、すぐに首相撲に捉えられるカラキャニャン。ケージ際の攻防が、大半を占める試合展開に。押し込み合いのなかで、エルボーを見せる両者は、2分半を過ぎケージ中央で打撃戦に。

ショートの右アッパー、左右のフックと細かいパンチを打ち込んだチャンピオンに対し、ミラーが組んでケージに押し込んでいく。エルボーを顔面に受けたカラキャニャン、フラストレーションが溜まる展開か。しかし、距離ができると王者は勢いのあるワンツーを放つ。パンチを受けて組みつくチャレンジャーは、ヒザを繰り返すが、この策に対しジャッジがどのような裁定を下すか。

試合は折り返しの3Rを迎える。これまでと同じように、組んでケージに王者を押し込むミラー。カラキャニャンは自分の距離で戦えない展開が続く。ケージ際の攻防のなかで、ダブルレッグを仕掛けた王者だが、テイクダウンは奪えない。ねちっこい戦いのなかで、王者だけでなくチャレンジャーも体力を削られているようだ。

カラキャニャンがミラーを押し込むシーンが多くなったこの回、距離を取った王者がエルボー、ボディフックを打ち込み、再びケージに詰めていく。体を入れ替えたミラー。2度、3度と態勢が入れ替わる。ミラーも外掛けでテイクダウンを狙うが、王者はギロチンから引き込む。腰を上げるミラーだが、クローズドガードから絞め上げるカラキャニャンのアグレッシブネスとなったか。

チャンピオンシップラウンドの4R、左ジャブを伸ばすチャレンジャーだが、すぐに組みつきケージ際へ。押し込まれた王者はヒザを受けながら、組み直しミラーをケージに運ぶ。間合いができても、打撃戦に持ち込めないカラキャナニャンは、ダブルレッグからシングルレッグでこの試合初めてテイクダウンを奪う。

距離をとり、ミラーの立ち上がり際にパンチを打ちこもうとしたチャンピオンは、そのままミラーをケージに押し込み、再びダブルレッグで尻もちをつかせる。立ち上がるとこで、パンチを狙い、さらに組みつくという流れでカラキャニャンはペースを掴みに掛かる。

残り90秒、チャレンジャーが懸命にテイクダウンを狙うがカラキャニャンはバックを許しそうになりながらもトップを奪取。ハーフで腕を固めるミラーに対し、鉄槌を落した王者が4Rを明確に取った。

最終回、両者が肩で息をするタフな状況で、試合はケージ際の攻防が続く。ミラーの首相撲からのヒザやエルボーも勢いが感じられない。すると、王者のテイクダウンと挑戦者の跳びヒザが重なり、バランスを崩したミラーが下になる。スクランブルの攻防から、スタンドに戻った両者、ここで王者がテイクダウンを奪いパウンドを落とす。ミラーのヒールを外し、ハーフから鉄槌、エルボーを見舞うチャンピオンがパスと打撃のコンビネーション、さらにダースと完全に優勢に立つ。

ミラーの十字狙いを防いだカラキャニャンは、十分な態勢のインサイドハーフからパンチを繰り出し、首や腰をコントロールしてトップをキープする。懸命に足を戻そうとするミラーだが、このままガードを取ったままパウンドを受けた状態でタイムアップを迎えた。

試合終了直後に大きく両手を掲げた王者カラキャニャンは、3-0の判定勝ちを収めた。2人がつけたフルマークは理解しがたいが、さらなるステージを目指すカラキャニャンにとって、序盤の厳しい展開で耐え抜いて削り勝かった価値ある勝利となった。

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