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【Interview】Strikeforce出陣のHIROKO、「絶対に負けたくない」

HIROKO

【写真】昨年12月のクリスチャン・サイボーグ戦以来、8カ月ぶり2度目のStrikeforceに挑むHIROKO(C)GONG KAKUTOGI

18日(土・現地時間)、カリフォルニア州サンディエゴのヴァレービューカジノ・センターで開催されるStrikeforce「Rousey vs Kaufman」でジャーメイン・デ・ランダミーと対戦するHIROKO。

昨年12月の北米デビュー戦ではクリスチャン・サイボーグにわずか16秒でTKO負けを喫している。試合後、サイボーグにドーピング規定違反が発覚し、無効試合に変更となったが、屈辱的な秒殺劇を経ての2度目の参戦となるHIROKOを渡米直前にキャッチした。
Text by Takumi Nakamura

――18日に2度目のストライクフォース参戦を控えているHIROKO選手ですが、ビザの関係でフライト・スケジュールに変更があるかもしれないという話を聞きました。

「今のところ月曜日に出発する予定ではあるんですけど……ちょっとバタバタしています(苦笑)。私の場合は減量もあるので、最後の調整の部分は慎重にやりたいですね」

――どのような減量プランで現地入りする予定ですか?

「前回もそうだったのですが、日本でほぼ落としておいて、現地で少し動いて調整するようにします。直前の渡米ではないし、現地でも少し余裕があるので、そこまで心配はしていません。前回は現地に入ってちょうど試合まで1週間だったのですが、時差ボケで寝れらない日が続いたので、あまり早く現地に入っても調整が難しいんですよ。今回はそういう部分にも気をつけながら、コンディションを整えたいと思います」

――そういったコンディショニングも含めて、一度、アメリカで試合を経験して、どんな収穫がありましたか?

「海外、アウェイという環境で戦うことが、想像以上に難しかったですね。特にものすごくブーイングを浴びたわけでもなくて、敵地に乗り込むという感じでもなかったんですが、自分が一度も体感したことがない雰囲気、場所で戦うという意味で、日本とは全く違いました」

――試合で相手とどう戦うかというの前に、どこか浮き足立っていた部分がありましたか?

「はい。アメリカに着いてからずっと地に足がつかなくてフワフワしたまま試合を迎えて、その状態のまま試合が終わっていました(苦笑)。だから今回は、場の雰囲気に飲まれないようにちゃんとイメージを作って試合をしたいと思います。偶然にも前回試合をした会場と同じ場所なので、現地に入るまでは分からない部分もありますが、前回よりは米国で戦うことをイメージしやすいと思います」

――対戦相手のランダミーにはどんな印象を持っていますか?

「MMAの戦績は2勝2敗でムエタイでは無敗、身長が自分と同じくらいという情報は入っています。試合映像もMMAとムエタイの両方を見て、ハイキックには気をつけなければいけないと思いました。

MMAとムエタイではファイトスタイルが違うのですが、アグレッシブに攻めるところは共通していたので、気を付けるべき点としては、そこの2つですかね。自分としてはアグレッシブさという点では負けたくないです」

――かなり明確に対戦相手のイメージが出来ているようですね。

「ただサイボーグ選手とやった時もそうだったんですが、試合前に考えていた姿と比較して、試合で向かい合った時の姿が想像以上だったんですよ。サイボーグ選手がムキムキなのは分かっていたけど『ここまでムキムキなの?』って(苦笑)。

でも、それもいい経験で海外の試合では会場の雰囲気や対戦相手が、自分の想像以上ということが起こりうるんだと理解できました。前回の試合でそれが分かったので、今回は想像以上のことが起こるというところまでイメージをして試合に臨もうと思います」

――サイボーグとの一戦は試合後に裁定がノーコンテストに変更となりましたが、わずか16秒でHIROKO選手が倒されたという内容は変わりません。あまりにも短い試合だったので、HIROKO選手としては初めての米国と風に、仕切り直しをして挑むという心境ですか?

「仕切り直すというよりも……、もう負けたくないという気持ちでいっぱいです。試合中の記憶が全くなくて、試合が始まった瞬間にやられた感じなんです。だから圧倒的な強さを見せつけられて、思いっきり負けたという感想しかないです」

――ではその負けを払拭するような結果・内容が欲しいところですね。

「サイボーグ戦は試合前に心のどこかで『負けてもしょうがないな』と思っていたんですよ。そう思っていた自分をすごく後悔しているというか……。試合に向けた気持ちの作り方が出来ていなかったと思います。だから今回は本当に負けたくない。米国まで行って試合をするわけだから、負けて帰って来たくはないです」

■Strikeforce「Rousey vs. Kaufman」対戦カード

<ストライクフォース女子バンタム世界選手権試合/5分5R>
[王者]ロンダ・ロウジー(米国)
[挑戦者]サラ・カフマン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ホナウド・ジャカレ・ソーザ(ブラジル)
デレック・ブルンソン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
タレック・サフィジーヌ(ベルギー)
ロジャー・ボーリング(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
オヴァンス・サンプレー(ハイチ)
TJ・クック(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ミーシャ・テイト(米国)
ジュリー・ケジィ(米国)

<ミドル級/5分3R>
マット・ライスハウス(米国)
ボビー・グリーン(米国)

<ミドル級/5分3R>
キース・ベリー(米国)
アドラン・アマゴフ(ロシア)

<女子フェザー級/5分3R>
HIROKO(日本)
ジャーメイン・デ・ランダミー(オランダ)

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