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【ROC39】カラテ・キッド=ジェフ・レンツ、フェザー級王者に

2012.02.11

<ROCフェザー級王座決定戦選手権試合/5分3R>
ジェフ・レンツ(米国)
Def.判定3-0:30-25, 30-25, 30-25
ジオバンニ・モージョ(米国)

モージョの前蹴りに対し、レンツは右ミドル、右ハイ、左ローを見せる。続く右ハイキックはガードの上からでもダメージを与えるような力強いもの。再びハイキックが顔面をかすめたモージョは、フライングニーを見せる。これをキャッチしたレンツは、ドライブしてケージ際に運ぶ。

飛びついて抱っこちゃんガードを見せるも、すぐに足をついてスタンドをキープしたモージョ。ここでレフェリーがブレイクを命じる。スタンドの展開になると、空手流の蹴りを見せるレンツが左ローからスイッチして、右ハイを繰り出す。飛び蹴りを見せるモージョだが、距離が合わず右ミドル、左ハイ、さらに右ローを蹴り込まれ、ケージ際まで下がってしまう。


攻め手の見つからないモージョに、引き続きローを蹴り込むレンツは、前蹴りでモージョをケージ際に追い込む。前に出てくるところにローを入れ、ほぼ蹴り一辺倒で試合のペースを握ったレンツはサウスポーから左ハイ、スイッチしてオーソから右ローキックを見舞っていく。終了間際にも左ミドルを蹴り込んだレンツが、モージョに何もさせないまま5分間を戦った。

2R、ワンツーで前に出るモージョだが、レンツはローキックで動きを止めようとする。と、モージョの右ハイはレンツの顔面に。距離を取り直したレンツは、ローと左ミドルからワンツーへ。パンチは届かなかったが、続くボディフックから右ハイと、流れを維持する。自らのスピニングバックキックでバランスを崩したレンツだが、すぐに立ち上がって右ストレートを放っていく。左を返すモージョだが、その拳も届かない。

レンツの蹴りに翻弄されるモージョは、思い切ってジャンピングニーから組みつくが、レンツは倒されない。左ロー、右ハイ、右前蹴りに左ロー、サンドバッグのようにキックを受けるモージョに、レンツはパンチから左のエルボーと攻め続ける。ハイキックの姿勢が乱れ、背中を見せるようになったモージョは、戦意喪失したように棒立ちでラウンド終了を迎えた。

最終3R、すぐに距離を詰めたレンツが右ロー、左ミドルを蹴り込む。さらに蹴り続け、後ろ回り蹴りをヒットさせたレンツは、カラテキッドのように両手を広げる独特の構えから、前蹴り、右ストレートを伸ばす。頭を下げたモージョのテイクダウンは、レンツの体に触れるのがやっと。レンツの空手流ファイトに、成す術なく攻撃を受け続ける。

モージョの前蹴りを捌いて、すぐに蹴り返すレンツは、本当に空手の試合を戦っているようだ。右手を伸ばしてフェイントから、細かい蹴りを繰り返し、後ろ回し蹴りにつなげたレンツ。最後に思い切りフックを振り回したモージョだったが、あえなく空振りに終わり試合はタイムアップを迎えた。

判定結果は聞くまでもないほど、レンツが攻め続けた試合は、ジャッジ3者が30-25をつける大差で、レンツに凱歌があがり、新フェザー級チャンピオンが誕生した。

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