【UFN110】小気味いい打撃戦をアルドリッチが制すも、チャンミも次戦に期待
<118ポンド契約/5分3R>
JJ・アルドリッチ(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ジョン・チャンミ(韓国)
右ジャブを伸ばすアルドリッチに対し、チャンミは右ミドルを蹴っていく。右ストレートと右ミドル、左ローを警戒な打撃を見せるチャンミに対し、アルドリッチが一端間合いを取り直す。左ハイを被弾しそうになった直後に右をヒットさせたチャンミは、首相撲からヒザを打ち合うとローを入れる。回りつつワンツーを打ち込むチャンミは右ミドルを続けるも、アルドリッチも前に出て左ハイを狙う。
直後に右エルボーを打ち込んでアルドリッチのバランスを崩させたチャンミは右ミドルに続き左を当てる。アルドリッチも左ロー、ワンツーを当てて譲らない。さらに右前蹴りに左ストレートをヒットさせる。素早い左フック、ワンツーからスーパーマンパンチのステップを踏むチャンミがワンツーを当てる。アルドリッチも右フックをカウンターで返すなど、スピーディーな打撃戦が展開された。
2R、アルドリッチが右ジャブを当て、チャンミのローに左ストレートを合わせる。右から左、左ハイ、さらに右フックとアルドリッチの手数がチャンミを上回るように。ハイからワンツーのアルドリッチに対し、ミジョンも距離を合わせてワンツーを返す。それでもアルドリッチが左フックを当てるなど、前進力で試合をリードする。ややチャンミのパンチの振りが大きくなるが、アルドリッチはコンパクトなパンチを続ける。右のトリプルを公地出したアルドリッチだが、残り10秒前後からチャンミがエルボーを交えてラッシュを掛けた。
最終回。雄叫びを挙げ、笑みを浮かべたチャンミ。ワンツーを2度決めたチャンミは右ミドル、アルドリッチが右フックをカウンターで打ち込む。初動の見えないような左ストレートを当てるアルドリッチと、やや遠目の距離から踏み込んで伸びるパンチを繰り出すハイ・レベルの打撃戦は残り2分に。
アルドリッチが後ろ回し蹴り、チャンミは来い来いと挑発する。チャンミの前進に左ストレートを打ち込んだアルドリッチ。チャンミも左を当て返す。チャンミの左ローに左ストレートを合わせたアルドリッチが、精度でリードしているか。飛び蹴りを織り交ぜて、自分の距離、タイミングで戦うアルドリッチに対し、チャンミも最後まで前に出て左を当てた。
結果はフルマークでアルドリッチが勝利を手にしたが、チャンミもショートノーティスでなく万全の準備で望む次戦が楽しみだ。