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【UFC98】ランペイジ負傷でOUT、リョートがINで世界戦

09e7ad0d5月23日(土・現地時間)にラスベガスのMGMグランド・ガーデンアリーナで行われるUFC98のメインが紆余曲折の末、世界ライトヘビー級選手権試合ラシャド・エヴァンス×リョート・マチダ戦に決定した。

【写真】ついにタイトルショットの機会を手にしたリョート。伝統派空手の伝道師が、どのようなファイトをレスリング+ボクシングの王者に対し見せるか。非常に楽しみな一戦が現実のものとなる (C) MMAPLANET

当初の予定ではUFC世界ヘビー級統一戦が行われる予定だった同大会だが、暫定王者フランク・ミアーの負傷で、7月に予定される第100回大会に延期が決定。これを受けて、7日に行われたUFC96のメインでキース・ジャーディンを破った元ライトヘビー級王者ランペイジ・ジャクソンの挑戦が確定していた。

しかし、試合後にランペイジがアゴの靭帯を負傷していることが発覚し、棚ぼた式にリョートに挑戦権が回ってきた。一般的にいえば、ランペイジの返り咲きを狙ったチャレンジは興味が持たれる試合になったかもしれないが、コア・ファンはリョートの挑戦を歓迎するに違いない。


その卓越したステップワークを中心としたリョートの動きは、伝動派空手の復権を見るような実践的なファイトだが、米国ではディフェンシブ過ぎるという批判もある。

ただし、ランペイジにしても王者ラシャドにしても、距離を取りつつカウンター狙い、近距離になってアゴを守りつつパンチを繰り出すという戦略を持っていることに変わりない。それでもパンチを受ける可能性がある彼らに対し、リョートの空手流のステップは相手の攻撃を受けないからこそ、この批判が出てきたといっても過言でない。

殴られずに殴る――を実践するリョートは、その足払いのタイミングも絶妙で、米国レスリング界の強豪だったフィジカルの持ち主ラシャドと、一瞬のタイミングで勝負するリョートによる一戦は、西洋と東洋の格闘技観のぶつかりあいともいえる。

「両者合わせて、32戦無敗となる戦いはUFCタイトル戦でも記念すべき一戦となる。両者とも敗北を経験していないので、ラシャドがあのリョートのスタイルをいかに攻略するか。あるいはリョートがラシャドのスタンドの強さ――、レスリング+打撃とどう立ち向かうか。この試合の勝者が、この惑星でベスト・ライトヘビー級ファイターになる」と、ダナ・ホワイトも両者の戦い方を見どころにあげ、ぶつかりあいに期待を寄せている。

スクランブル的に決定した世界戦だが、技術的な興味は“以前に予定されていた二つの試合”よりも遥かに増すことになった。

■UFC98『EVANS vs MACHIDA』対戦予定カード

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
ラシャド・エヴァンス(王者/米国)
リョート・マチダ(暫定王者/ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
マット・ヒューズ(米国)
マット・セラ(米国)

<ミドル級/5分3R>
岡見勇信(日本)
ダン・ミラー(米国)

<ライト級/5分3R>
ショーン・シャーク(米国)
フランク・エドガー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジェームス・アーヴィン(米国)
ドリュー・マックフィールズ(米国)

<ライト級/5分3R>
フィリップ・ノヴァー(米国)
カイル・ブラッドレー(米国)

<ヘビー級/5分3R>
パット・ベリー(米国)
ティム・ヘイグ(カナダ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヒューストン・アレキサンダー(米国)
アンドレ・グスマォン(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
吉田善行(日本)
ブランドン・ウォルフ(米国)

<ライト級/5分3R>
デイブ・カプラン(米国)
ジョージ・ループ(米国)

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