【Pancrase273】全局面で神酒が清水を制圧。フルマーク判定で圧勝
<フライ級/5分3R>
神酒龍一(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
清水清隆(日本)
いきなり右オーバーハンドを繰り出した神酒。左から右を伸ばすなど、先に神酒が動いていく。右ローを入れた清水、神酒は右ハイから右オーバーハンドを見せる。左ジャブを伸ばし踏み込む機会を窺う神酒は、左ミドル。清水の右ローにワンツーを合わせようとする。神酒は左ロー、右ストレートから左ハイを狙う。積極的に手を出す神酒に対し、清水も手数が欲しい。その清水が右を見せて前に出るも、神酒は右ストレートに続き左ミドルを蹴っていく。
その後も神酒は右を伸ばし、左ハイを繰り出すなど清水が受けに回る展開に。清水は右を振るっていき、飛び込むと神酒は左にステップしてかわす。神酒のアウトに出て右ストレートはハイへの布石か。右目の下をカットした清水、初回はジャッジ3者とも神酒の10-9とした。
2R、清水が左ロー、右は左ミドルから右ストレート&左ローを放つ。清水はローの次が欲しいところだが、テイクダウンを切られ神酒がバックに回りワンフックの状態に。バックコントロールから尻をずらして立ち上がった清水に神酒がヒザ蹴りを臀部に着き刺す。前を向きなおした清水はサウスポーの構えも見せるが、ローを放ったタイミングで神酒の右ストレートを受けてバランスを崩す。
パウンドからバックを窺い、ガードを取った清水に神酒は鉄槌を連打する。残り2分、一旦は呼吸を整える神酒はハーフから右エルボーを側頭部に入れる。2度に渡りブリッジで一気にスクランブルを狙った清水に対し、神酒はトップをキープし再び鉄槌の猛攻からサイドで抑え込む。2Rもジャッジ全員が神酒に10-9を付け、査定試合のチャンピオンはいよいよ追い込まれることとなった。
最終回、真っ直ぐ飛び込んでテイクダウン狙いから左ハイを繰り出した清水だが、右がクロスしたタイミングで神酒がテイクダウンに成功する。ハーフで抑える神酒は、一旦立ち上がると蹴り上げから起き上がった清水に右ストレートから左ハイを入れる。再び背中をマットに着けた清水は右目の周囲をカットしている。神酒はサイドで抑える。ヒップエスケープから起き上がり組みにいった清水は、ここもバックを譲り神酒は三角クラッチへ。後ろ三角の形からパンチを続ける神酒に対し、清水は頭を抜くことができない。
残り1分、いよいよ追い込まれた清水は腕を伸ばされないようにクラッチし、エルボーを頭部に受け続ける。最後までパンチを入れ続けた神酒はフルマークで判定勝ちを収め、タイトル挑戦権を手中に収めた。