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【UFC MACAO】Discover ASIAN MMA マカオ大会プレビュー対談(02)

2012.10.24

UFC MACAO

【写真】メインはリッチ・フランリン×カン・リー、五味隆典、漆谷康宏、福田力、水垣偉弥、さらに韓国からキム・ドンヒョンが出場する今大会、その見所とは(C)ZUFFA LLC

日本に次ぎ、いよいよアジアで2カ国目のUFC開催となるUFC MACAO大会開催が迫ってきた。そこでUFC.COM×UFCモバイル×スポーツナビ×MMAPLANETのコラボレーション企画第2章として、11月10日(土・現地時間)コタイ・アリーナで開催される『UFC MACAO』の見どころを若干マニアックな視点も踏まえつつ探っていくことに。

MMAPLANET執筆陣、そして「ひかりTV UFC中継」解説陣でもある高島学&中村拓己の両氏が5回に渡り、見所を語った。第2弾は大会ランナップ全般の印象と、メイン出場のカン・リーについて。
司会:加治木啓/UFC モバイル

<UFC MACAOプレビュー対談、パート01はコチラから>

――福田選手がマカオ大会にも関わらず、米国を練習先に選んだことについては、どのように受け止められていますか。

高島 より良い練習をしたいというのが目的なのでしょうし。時差だ、移動だといっても、その前にいかに本人に力があるかが勝負なので、その力をつけるという部分で福田選手がAKAでの練習を選択したことに対し、是非を問う必要もないと思います。

中村 前回のフィリッポウ戦で得意パターンを潰されて負けたことを、福田選手は非常に深く受け止めたのではないでしょうか。そこを修正するためにAKAを選んだ。修正というか、成長のためですよね。

――AKAで一緒に練習しているジョン・フィッチも素晴らしい勝ち方をしましたしね。

高島 フィッチって、自分の試合をすると批判され、ピンチに陥ると良い試合だったと賞賛されていますよね(笑)。直接、マカオ大会に関係ないですが、個人的にジョン・フィッチの一方的な試合展開は大好きです。

中村 そんなファイターたちと、長期間キャンプを張って戦う日本人、福田選手に期待したいです。そういう選手は、岡見選手に続いて2例目なので。

高島 ライト級やフェザーやバンタムのファイターは、向こうで得た知識、練習方法を日本に持ち返って実践できるでしょうけど、ミドル級の選手に関してはスパーリング・パートナーという問題が出てくる。スパーリング・パートナーは持ち返ることができないので、海外のジムに現地での拠点を持つパターンが増えてくると思います。

今回、改めてカード全般を見渡すと、やはり初めてUFCが行われる土地、そしてマカオということが反映されたカードだと感じます。それはアジア人が多いということだけでなく、出場選手のスタイルにも当てはまると思います。

――というのは?

高島 マカオや香港で開催されているレジェンドFCという大会があるのですが、MMAに馴染みのない香港やマカオのファンを相手に意識的に打撃系の選手を重用しているんです。

アジアでも寝技への認識度が高いのは、日本ぐらいなんです。

中村 そうですね、KO決着が多そうな選手同士の対戦が多い。試合展開でも殴り合うという部分で、エキサイティングになりそうな試合が並んでいますね。それはUFCの戦略的な部分だと思います。

高島 メインカードだと、キム・ドンヒョンとパウロ・チアゴの試合が、そうはならないカードかなと。

中村 アレックス・カサレスもストライカーではないですけど、寝技でも良く動き、一本を狙うタイプですから、やはり一本決着が期待できるカードになっているのではないですか。

Alex Caceres【写真】韓国のカン・ギョンホと対戦するアレックス・カサレスはブルース・リー・マニアだけに、香港のお隣マカオの会場でどんな反応があるのか楽しみだ(C)ZUFFA LLC

高島 ケージレスリングの展開は少なくなりそう……、そんな狙いが感じられるカード編成だと思います。だから、日本でもコア層だけでなく、色んな人が見ても楽しさ直撃って感じになりそうです。

――アジア人という部分では、カン・リーがベトナム系米国人であることを考えると、10試合中9試合がアジア×世界という顔合わせになっています。そんななかで、カン・リーとリッチ・フランクリンはどんな意味合いを持つカードだと思われますか。

高島 タイトル戦線云々という部分ではなく、カン・リーが正当派MMAファイターのリッチ・フランクリンとどのように戦うのか、そういう部分で注目しています。

中村 ある意味、カン・リー×リッチ・フランクリン戦は五味×マック・ダンジグ戦と同じ色のするマッチメイクかと思います。タイトル戦線に直結するサバイバルマッチではない。ただし、試合は派手になる可能性が高い。

Cung Le高島 カン・リーは、あのスタイルをどこまでUFCという舞台で貫くことができるのか。

中村 7月のパトリック・コーテ戦では、勝つためには組んでテイクダウンという場面もありました。そういう選択肢のあるファイターだったことに驚きました。

【写真】カン・リーの蹴りは余りにも有名だが、テイクダウンという選択肢もある (C)ZUFFA LLC

この項、続く

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