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9.12 It’s Showtimeを佐藤嘉洋が鋭く分析!!

2010.09.17

【写真】イッツショータイム代表のサイモン・ルッツ氏と佐藤喜洋 (C) WOLRDKICKs

番狂わせの連続で盛り上がった「9.12 IT’S SHOWTIME」。さすがはヨーロッパのビッグイベントらしく、その影響力は絶大だ。

日本人ファイターは、IT’S SHOWTIMEをどう見ているのか。定期的に同イベントにも参加している世界の佐藤嘉洋が、前回の大会から気になる試合をピックアップして語ってくれた。

――K-1だけではなく、SHOWTIMEにも参加されている佐藤選手に、ぜひコメントをお願いしたいと思います。

「僕でよければ、こちらこそ、よろしくお願いします!!」

――早速ですが、前回の大会はご覧になられましたか?

「すべては観ていませんけど、ニキーの試合が印象的でしたね」


――番狂わせのあった試合ですね。

「僕は、ローシン・オズグニという選手のことはよく知らないんですけど、あの試合は77kg契約だったんですよね?」

――ええと…。資料によると70kgだったんですけど、記録を辿っていくとそうみたいですね…(苦笑)。

「以前から、ニキーは減量が苦しいと話していましたので、それで77kgに上げてみたと思うんです。身長が181cmもあるので、厳しいのでしょう。本当は、73kgくらいの階級があればベストだと思うんですけど、一気に7kgですからね。キツかったと思います」

――つまり、体格差が勝敗を分けたと。

「勝負はどうなるか分からないので、それは言い切れないですけど、少なくとも相手の体の大きさを感じましたよね。リングに上がったときは、81、82kgまで戻っていたんじゃないですかね。僕は、77kgだと前王者のデミトリー・シャクタを評価しているんですけど、オズグニの技術も高いと思いました。うまくパンチを当てて倒していましたし、最後は飛び二段ヒザ蹴りですか。あれは、狙って倒せるものではないですよ」

――体格プラス技術がしっかりしていたからこそ、ニキーを倒したと。

「僕はそう思います。ただオズグニの喜び方を見ていると、勝てると思っていなかったかもしれないですね。再戦したら、どうなるか分からないですよ」

――ニキー選手は、どうなっていくのでしょうか。

「このまま77kg級で闘っていくのであれば、70kgの闘い方をしていたら勝てないと思います。昔、ヘビー級に参戦していたミドル級のガオグライではないですけど、スピードを活かしたスタイルを探すとか、何らかの変化は必要でしょう。あれは極端な例だったとしても、違うスタイルで勝負した方がいいと思います」

――その他の試合で気になったのは……。

「やっぱり、ケムとドラゴの敗北です。ドラゴは接戦での敗北でしたけど、ケムはラシッド・べラーニという無名の選手にKO負けですからね。あの結果には驚きました」

――最近は、ケム、アヌワット、パジョンスックといい、これまで世界で活躍していたムエタイ王者たちの敗北が目立つようになりました。これは、どういう傾向なのでしょうか。

「僕はパジョンスックに勝っていないので、あまり多くを語ることはできませんけど、ムエタイの実力が落ちてきたのと同時に、世界のレベルが上がってきているのだと思います。つまり、数年前にあったムエタイと世界との差が、なくなってきているということです。ひと昔ならば、日本人がムエタイのランカークラスと闘ったら、何もできずに負けることが多かったと思うんですよ。でも、今は首相撲でもそこそこ勝負ができる。そこは大きいと思います」

――しかしながら、純粋なムエタイルールではないですよね。

「SHOWTIMEの選手が、ムエタイルールでも勝ち始めたら、それこそタイ側は慌てないといけないでしょうね」

――佐藤選手には、いわゆるムエタイ信仰というものはあるのですか?

「僕はないですね。この前、ムエロークという大会を観に行ったんですよ。メインのオロノーVSシンダムの試合は良かったんですけど、セミの試合は二人とも(力を)抜いちゃったんですよね」

――ムエタイが強いのは誰もが知っていますが、そういう試合をしていたら評価が落ちてしまいますね。

「あれは、残念でした」

――佐藤選手は、10月2日に韓国で行われるK-1MAX世界FINAL16への出場が決まっていますが、その後の予定はどうなっているのでしょうか。

「まだMAXの予選を勝たないと何とも言えませんが、SHOWTIMEから12月大会への出場オファーが来ています。ペトロシアンかナギンビのどちらかでどうかと声をかけてもらっているんですけど、すべてはMAX次第ですね。9月18日のアンディ・サワーVS日菜太の試合がどうなるのか気になっていますし、若い選手の台頭が大きな刺激になっていますよ」

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