【ONE107】序盤をテイクダウンで制したダニー・キンガドが、シェ・ウェイの反撃を振り切って3-0判定勝ち
【写真】勢いと粗さが、今回は裏目に出たようなキンガドだった(C)MMAPLANET
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
Def.3-0
シェ・ウェイ(中国)
ガードを高く構えるシェに対し、左フックを振るうキンガド。さらに右ローを当てる。シェはキンガドの右ミドルをキャッチして右を連打。下がったキンガドはダブルレッグを仕掛けるが、シェはガブる。しかしキンガドはそのままシェをリフトアップし、グラウンドに持ち込む。下から足をきかせるシェだったが、キンガドはパスしてサイドへ。シェがブリッジしたところでマウントを奪うものの、ウェイに立ち上がられてしまう。スタンドに戻ると、右ローを連続当てるキンガド。シェの右に右ミドルを合わせるキンガド、さらにサイドキックでシェの左足を狙う。シェはフックを振るうが、キンガドがローを入れて近づけさせない。
2R開始早々、左ハイを放つキンガド。さらに関節蹴りを当てるが、シェも左フックを返す。キンガドのローを嫌がるそぶりを見せるシェ、それでもパンチを放ちながらキンガドにケージを背負わせる。キンガドはテイクダウンを狙うが、シェが脇を差してキンガドをケージに押し込む。肩パンチを打ち合う両者、シェが倒そうとするがキンガドも踏ん張る。ここで展開がなく、レフェリーがブレイクをかけた。
再開後、フックを放つシェ。キンガドは右バックスピンキック。さらにワンツーでシェを中に入れさせない。シェの右ローの打ち終わりに、自身も右ローを入れるキンガド。シェがパンチを振るいながら前に出てくると、ダブルレッグで組み付き、シェをケージに押し込んでいった。
最終R、シェの左ジャブを、左サイドキックで止めるキンガド。距離ができると互いにローを打ち合う。シェの左ジャブをかわし、シングルを仕掛けたキンガドをガブるシェ。キンガドは頭を抜いてスタンドに戻る。キンガドは左ミドル、シェは右フックを放つ。至近距離での打ち合いではクリーンヒットがないが、キンガドの左ミドルをキャッチしたシェが、キンガドの背中をマットに着ける。ここでシェにバッティングがあり、レフェリーがブレイク。試合はスタンドで再開となる。
再開後、シェは大きくフックを振るい、テイクダウンを狙ってきたキンガドをケージに押し込んでいく。ケージ際でキンガドに肩パンチを浴びせるシェ。さらに首相撲からヒザを打っていくがクリーンヒットはない。そこでシェは小手投げから倒しに行き、さらにバックを狙うが、すぐに立ち上がるキンガド。その後もパンチを打っていくシェに対して、組み付いていくキンガド。キンガドのテイクダウンをカットしてガブったシェのヒザ蹴りが、キンガドの後頭部に当たり、またも試合は中断。キンガドにインジュアリータイムが与えられる。
再開直後にシェがパンチの連打でキンガドを下がらせる。キンガドはケージ際まで押し切られるも、残す数秒を凌いで試合終了のゴングを聞いた。
反則が響いたのか、がぶってからのヒザ蹴りなどダメージ狙いの攻撃が多かったシェだが、判定は3-0でキンガドに。昨年10月の日本大会でDJに敗れて以来の復帰戦、地元で勝利を飾った。