【All Japan JJ Open】東北より柔術LOVE。5名入賞、草柔界
【写真】草柔会代表の岩渕貴司と岩手支部代表の阿部宏司(C)HIROYUKI KATO
23日(水・祝)東京都台東区の台東リバーサイドスポーツセンターで行われた「第5回全日本ブラジリアン柔術オープントーナメント」。今年を締め括る柔術大会として、述べ180名が参加。黒帯の試合は成立しなかったものの、茶帯・紫帯では全日本王者クラスが多数登場し熱戦を繰り広げた。
Text by Hiroyuki Kato
なかでも東北地方で多数支部を展開する草柔会の選手が活躍。仙台本部・岩手支部を合わせ9名参加中、5名の入賞でチーム力の高さを見せつけた。草柔会代表・岩渕貴司はこの結果に「地方というのは関係ないです」と話す。
「柔術の認知度が日本全国で高まった事もあり、草柔会にも競技志向の選手が増えてきたのは大きいと思います。東北地方で大会が行われれば、ウチから30~40人ほど出ることもあります。今回の大会も私が声掛けしたわけではなく、自然と遠征する選手が増えました。意識を変えていけば勝てると思います」
そして草柔会岩手の代表を務める阿部宏司は、アダルト茶帯ライトフェザー級で全日本選手権3位の強豪・川野良をポイント4-4(アドバンス4-2)で破り優勝。岩渕の「地方というのは関係ない」を文字通り証明した形だ。阿部が話す。
「やはり地方の選手が勝つには、ジム全員で頑張らなければいけないという思いがあります。自分は岩手支部の代表でもあるので、現在は教えている時間の方が長い。練習時間はそう簡単に作れない。そんな中で、白帯選手たちからも学ぶ事はたくさんあります。成長度合いは人それぞれありますが、チームとして少しずつ前進していけば強くなれる。今回はそれを証明できたかな、と思います」
阿部は自らの試合前、そして試合後でも会場で一番大きな声で仲間に声援を送っていた。この日は夜行バスで上京し、夜行バスで帰るという強行スケジュール。それでも今回の優勝で手応えを感じ、来年の全日本選手権に挑戦する決意を固めたと話す。
「今年の4月に岩手支部は盛岡に常設ジムをオープンして、この8ヶ月間は前よりも集中できた事は大きいと思います。自分のできる範囲の中で、ベストを尽くす。草柔会で学んだ事を信じて、貫く。来年もアダルトカテゴリーで戦っていきたいです」
本部代表・岩渕は「来年、また大勢で遠征試合に来ることもある」と語るだけに、来年の全日本は東北旋風が巻き起こるかもしれない。
■リザルト
【団体成績】
1位 GRABAKA柔術クラブ
2位 パラエストラ小岩
3位 和術慧舟會HEARTS
【青帯ルースター級】
1位 篠田光宏 (トライフォース柔術アカデミー)
2位 尾崎顯 (リバーサルジム東京スタンドアウト)
【青帯ライトフェザー級】
1位 中島聡士 (和術慧舟會HEARTS)
2位 斉藤鷹之 (ブレイブハート)
【青帯フェザー級】
1位 赤司真啓(トライフォース五反田)
【青帯ライト級】
1位 アンディ・ムラザキ(IMPACTO JAPAN B.J.J)
2位 植田健太郎 (X-TREME柔術アカデミー)
【青帯ミドル級】
1位 伊藤貴文(ブレイブハート)
【青帯ミディアムヘビー級】
1位 松尾淳 (草柔会岩手)※
【紫帯ルースター】
1位 佐藤智彦(トライフォース新宿)
2位 高松佳孝 (リバーサルジム川口リディプス)
3位 澤博和 (RBアカデミー)
【紫帯フェザー級】
1位 櫻井徹也 (DRAGON’S DEN)
2位 池谷雅弘 (ラグナロク柔術)
【紫帯ライト級】
1位 和田敏宏(X-TREME柔術アカデミー海老名)
2位 髙橋大記(草柔会岩手)
【紫帯ミドル級】
1位 新村康行(グラスコ柔術アカデミー)※
【茶帯ライトフェザー級】
1位 阿部宏司(草柔会岩手)
【青帯オープンクラス】
1位 アンディ・ムラザキ(IMPACTO JAPAN B.J.J)
2位 松尾淳 (草柔会岩手)
3位 中島聡士 (和術慧舟會HEARTS)
3位 大坪秀大 (GROUND CORE)
【紫帯オープンクラス】
1位 新村康行(グラスコ柔術アカデミー)
2位 和田敏宏 (X-TREME柔術アカデミー海老名)
【茶帯オープンクラス】
1位 川野良(X-TREME柔術アカデミー海老名)
※1人エントリー優勝