【UFN73】打・倒・抑&極でテイシェイラがOSPを圧倒、RNCで絞め落とす
<ライトヘビー級/5分5R>
グローバー・テイシェイラ(ブラジル/4位)
Def.3R3分10秒by RNC
オヴァンス・サンプレー(ハイチ/6位)
右ストレートを伸ばし、シングルレッグでOSPをケージに詰めたテイシェイラがダブルレッグに移行してテイクダウンに成功する。ハーフから手をついて後方に立ち上がったOSPはケージに押し込まれた状態でヒザ蹴り。これがテイシェイラの急所に入り試合が中断する。再開後、OSPの左ミドルでテイシェイラがスリップしたようにダウン。パウンドを入れ、バックを窺うOSP。立ち上がったテイシェイラはフックを受けながらパンチを返すと、シングルレッグでテイクダウンしマウントへ。
エルボー&パウンドを落とすテイシェイラ、OSPが背中を向け亀の態勢に。テイシェイラがフックを解くと、すぐにOSPが距離を取り直す。一度は姿勢を乱しながら起き上がったOSPだったが、テイシェイラはここでもダブルレッグでテイクダウン、そしてマウントに。亀からバックを与え、胸を合わせたOSPがヴァンフルーチョークの要領で、肩でテイシェイラの頬にプレッシャーを与える。右腕を差し上げたテイシェイラがスタンドに戻ると、OSPがテイクダウン狙いからフック。OSPが右から左を放ったところでノンストップアクションの初回が終了した。
2R、OSPが左ミドルを2発、右ストレートを伸ばすテイシェイラは右ミドルをキャッチしてテイクダウン。すぐに立ち上がったOSPはヒザに左を合わされそうになる。テイシェイラは左ボディフックを打ち込み、間合いを外したOSPに正面から組み付くとダブルから肩に抱えてテイクダウンに成功する。ハーフのOSPにエルボーを落とし、ヒジを入れるテイシェイラ。起き上がることができないOSPはパウンドを連続して被弾すると、テイシェイラのヒザ裏に手を通してスイープを狙うが、これは無茶な仕掛けだ。
案の定、クラッチを解いたが引き続きパウンドを受け続ける。残り1分を切って左腕を差し、パンチを受けながら立ち上がったが、後方から左フックを被弾する。残り10秒で向き合って距離ができると、懸命にOSPがフックを振るうもラウンドを失ったことは明白だ。
3R、テイクダウン狙いから左フックを打ち込んだテイシェイラは、OSPのテイクダウン狙いを切ってバックに回り込む。そのまま胸を合わせてスラム、テイシェイラがハーフから固めパウンドを放つ。鉄槌、エルボー、パンチからしっかりと抑え込むテイシェイラ。OSPは防御に徹するが、ここでもマウントを許してしまう。左右のエルボーに背中を見せたOSP、テイシェイラはすかさずチョークへ。ゲイブル・クラッチからいわゆるRNCクラッチに組みなおすと、レフェリーが試合をストップ。OSPは失神、テイシェイラが完勝した。
「戻ったよ。前回の試合は全くだめだったけど、戦い続けるとこうなる。ボクシング・コーチとコンディショニング・コーチに感謝したい。OSPがタフで、ボディは効いたよ。ただ、皆に感謝したい」と勝者は語り、地元での惨敗にOSPは「グローバーは素晴らしかった。ナッシュビルで勝てなくて、ファンに申し訳ない」と話しオクタゴンを後にした。