【ONE107】打撃で主導権を握ったパシオ、シウバの寝技を凌いでストロー級王座を死守
【写真】ONEの裁定基準がしっかりと体にしみ込んでいるパシオが、2度目の王座防衛に成功した(C)MMAPLANET
<ONE 世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
ジョシュア・パシオ(フィリピン)
Def.2-1
アレックス・シウバ(ブラジル)
パシオが左ミドルで先制。シウバがジャブを見せつつ距離を詰めると、パシオは右ストレートを合わせる。組みつくシウバは引き込む。ガードポジションから展開を作ろうとするシウバだが、パシオは立ち上がり、試合はスタンドに戻る。右ハイを飛ばすパシオはシウバのジャブに右をかぶせる。距離を取るパシオはジャブと左ミドル。距離が遠いシウバはシングルレッグに入るも深く組めない。
パシオは右のカーフキック、シウバの右に右アッパーを合わせ、さらに右の飛びヒザ蹴り、右の前蹴りをボディに突き刺す。シウバも何とか前に出て組みつくが、テイクダウンを潰されて上のポジションを取れない。逆にトップキープしたパシオは立ち上がる。パシオはバックスピンキックでボディを狙い、左ハイ、右ロー、右ミドルでボディをえぐる。シウバのローをすくってこかすと、ガードを取るシウバには付き合わない。スタンドに戻るとシウバが右ミドル。シウバはそれを取ってタックルに入ると、パシオはギロチンを狙う。頭を抜いたシウバは足も一本抜いてハーフガードへ。そこから足関節を仕掛けた。
2R、パシオはパンチのフェイントを見せつつ右のヒザ蹴り。シウバは組みついて下になると足をすくってスイープを狙う。パシオもバランスを取ろうとするが最終的にシウバがインサイドガードで上になる。パシオはギロチンも狙いつつガードをキープ。シウバを蹴り離して立ち上がる。すぐにパシオを追いかけて組みつくシウバだがそのまま引き込み、パシオが立ち上がって試合はスタンドに戻る。
パシオはパンチのプレッシャーをかけつつ右ハイ。シウバがそれをすくってテイクダウンするが、パシオもしっかりと足を効かせてパスを許さない。シウバはワキを差してパスガードを狙いつつ、上体を固めてパスガードへ。マウントポジションから極めにかかるが、パシオもヒジを張ってディフェンスして足を一本戻す。終了間際、シウバはアドルからヒールを仕掛けるがパシオはここも対処した。
3R、パシオはジャブ、右アッパー、右ボディストレート。ガードを上げて前に出るシウバに対して、パシオはジャブを当てて右アッパー。距離を取ってシウバのタックルにも対応する。シウバもタックルで組みつき、ワキを差してハーフガードで下になるが、パシオのトップキープを崩せない。試合がスタンドに戻るとパシオはジャブと右ロー、そして右のヒザ蹴り。これに苦しめられるシウバだがタックルで組みつくと、そのまま金網まで押し込んでボディロックからテイクダウンを奪う。
残り1分30秒、シウバは左右に動いてパシオのガードを超えようとするが、パシオのガードは固い。シウバはパシオの立ち際にミドルを蹴るが当たりは浅い。残り30秒、パシオはバックスピンキックと右ハイキックを蹴る。
4R、パシオが右アッパー、右フック、右ロー。シウバがタックルから引き込むと、シウバがパシオの脇をすくって足を効かせる。トップキープするパシオの足をすくって展開を作ろうとするが、パシオが立ち上がる。スタンドではパシオが右アッパーと右ストレート、シウバがジャブから前に出てくると右ヒザ蹴りを合わせる。ジャブを当てて右を打ち分けるパシオ。左ジャブを当てて、右ハイキックからバックブローにつなげる。シウバも左フックからダブルレッグに入って渾身のテイクダウンを決める。
ギロチンの攻防からパシオが上になると、シウバも脇を差して足をすくってくが、パシオも身体を浮かせない。ならばとシウバはギロチンの形からパシオの腕をすくってスイープを決めてマウントをとりかける。しかしパシオもブリッジを効かせて立ち上がって譲らない。
5R、距離を詰めるシウバにパシオが右の飛びヒザ蹴り。シウバがそれを取ってテイクダウンする。パシオのギロチンを外したシウバは、ワキを差してパスガードを狙うが、パシオのガードは固い。パシオがシウバの身体を蹴り離して立ち上がると、パシオが組みついてすぐに引き込む。パシオはそれに付き合わずにスタンドをキープする。スタンドでは距離を取って右ローを蹴るパシオ。
なかなか距離を詰められないシウバだったがシングルレッグからテイクダウン。上体を押さえてパスガードへ。パシオはギロチンを狙いつつガードポジションをキープする。シウバは体を起こしてヒジを落とし、上体を固めてハーフガードでトップキープする。この状態で試合終了となり、判定は2-1と割れてパシオに軍配。シウバから王座を死守した。