【Pancrase X DEEP】詳細─01─対抗戦はまず村元&ドミネーターの勝利でDEEPが連勝
【写真】この前日に政権交代となったDEEPフェザー級戦線。今回の勝利を手見上げにドミネーターはどこまでトップに食い込めるか (C)MMAPLANET
24日)、兵庫県尼崎市のアルカイックホールで開催されたPancrase vs DEEP。その対抗戦4試合と、HEAT王者としてDEEPに凱旋した赤尾セイジ、7月にウェルター級王者となった住村竜市朗の試合を中心にレポートしたい。まず第1弾は対抗戦、序盤の2試合から。
<対抗戦フェザー級/5分2R>
弥益ドミネーター聡志(日本)
Def.2-0: 20-18.20-18.19-19
中村晃司(日本)
4連勝中のドミネーターが、中村の蹴りを警戒しつつ圧力をかけていく。そして、正面に開き気味の独特の構えから思い切り右を伸ばし、単発ながらパンチをヒットさせる。中村も左を返したが、これを被弾しても前に出るドミネーターに対して、距離が取り辛そうな展開に。
そこで中村がシングルレッグを仕掛けるも、ドミネーターが潰して鉄槌を連打。立ち上がり際にヒザを狙ったドミネーターは、その後も前に出るファイトを続け、首相撲からヒザをボディと頭部に突き上げるなど、初回をリードした。
2Rは手数も増えたドミネーター。中村も蹴りを散らすものの前進を止めることは難しい。中間距離でも積極的に手を出すようになったドミネーターがパンチの精度でも中村を上回る。
さらに十八番を奪うようなハイキックも繰り出したドミネーターは飛びヒザで押し込んで、トップを取るやパウンドへ。スタンドに戻ったところでタイムアップとなり、対抗戦でDEEPに2つ目の勝利を持ち込むと同時に、自らの連勝を5とした。
<対抗戦ストロー級/3分3R>
村元友太郎(日本)
Def.3R2分14秒by RNC
大崎勝海(日本)
パンクラスXDEEP対抗戦は、まずパンクラス・ルールのストロー級戦から。左ローを蹴り、すぐにダブルレッグを仕掛けた村元がパスを狙っていく。大崎がフルガードに戻すと、ここから村元がパウンド&パスのコンビで削りにかかる。パス狙いに対し、背中を預けて立ち上がろうとした大崎の左手を制した村元が、首に手を回しつつ再び寝技に持ち込んだところで初回が終了した。
先手を取ることが大切な1R3分マッチ、2Rは大崎がシングルを仕掛けて村元に背中をつかせる。しかし、村元は即スイープ&ブリッジで大崎を動かしシングルレッグでリバーサルを狙う。ここでバックに乗った大崎を前方に落とした村元が初回に続きトップを奪うことに成功する。トップコントロールからパウンド、パス狙いと引き続き得意の展開に持ち込んだ村元は、エルボーを打ち込みニアマウントへ。連続でラウンドをモノにした。
最終回、ケージに大崎を押し込んだ村元がワキを潜ってバックに。大崎は胸を合わせて正対するようにガードを取る。上半身を起こし、これまでより勢いのあるパウンドを落としていった村元がハーフからマウントを奪い、パンチを落としてバックマウントへ。大崎の背中を伸ばしてRNCを極め、まずDEEPに先勝をもたらした。
流れを創った村元、普段は戦わない3分×3Rに則した戦い方を実践した。