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【Pancrase278】腹を攻めた瀧澤、トライスタージムの刺客に逆転勝利

<バンタム級/5分3R>
瀧澤謙太(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ルイ・サノデキス(カナダ)

サウスポーのサノデキスに対し、瀧澤は距離を取って右に回りながら右ミドルを入れる。サノデキスの左ハイを狙うが、瀧澤はブロックしてパンチを返し、続いて右ミドルを蹴り込む。右ミドルで楔を打ち込む瀧澤にサノデキスがプレッシャーを与えることができない。瀧澤は右ストレートをヒットし、右ミドルから右ハイと優勢に試合を進める。と、サノデキスがダブルレッグから後方に回ってテイクダウンに成功する。

スクランブルに持ち込もうとした瀧澤のバックに回ったサノデキスが両足をフックする。四の字フックでしっかりと固めたサノデキスが鉄槌からRNCを狙う。後方からサノデキスがパンチを入れバックマウントを維持したサノデキスが初回を取った。

2R、初回に続き右ミドルを効かせた瀧澤は、サノデキスのテイクダウン狙いを切り距離を保つ。サノデキスのシングルで尻餅をついた状態からすぐに立ち上がった瀧澤が、ヒザを狙う。続くテイクダウン狙いを切ると、足が止まったサノデキスの左ハイをブロックし、右ミドルを続ける。左フックから右ハイ、右ミドルに続き連打で顔面、ボディを打ち抜いた瀧澤が、サノデキスをケージに詰める。

瀧澤は間合いを取り直すと、左クロス。サノデキスはダブルレッグが決まらなくなり、上体も起き気味になっている。ハイでスリップする場面も見られた瀧澤だったが、右フックを入れて右ミドルにつながる。ガードが下がったサノデキスの顔面に蹴り、そして右の拳を当てた瀧澤は、残り30秒で右ストレートも決めラウンドを取り返した。

最終回、サノデキスはテイクダウンを切られヒザから左右のフックを被弾する。ラウンドの立ち上がりを取った瀧澤は、余裕を持って間合いを図る。逆にサノデキスは2度、3度とテイクダウンを切られ、ボディに蹴りを受け続ける。瀧澤はスイッチを織り交ぜるようになり、右ヒザをボディに突き刺す。ステップのないサノデキスの腹を攻め、顔面を狙う瀧澤のペースとなった最終回も残り90秒に。

右ストレートから、右ヒザを2発入れてラッシュを掛けた瀧澤に対し、ついにサノデキスが組んで引き込んでしまう。瀧澤はパンチを入れてスタンドに戻ると、手の出ないサノデキスをあしらうように戦い、最後の10秒で右ミドル、右ストレートを2発入れ勝利を決定づけた。

結果、瀧澤は名門トライスタージム所属のサノデキスを3‐0で下した。

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