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【Pancrase X DEEP】詳細─04─HEATバンタム級チャンプ赤尾が、阿部を完封。DEEP王座獲りを宣言

Akao【写真】鉄板の強さを見せた赤尾。ここからスクランブル合戦になるような試合で、如何にトップを取り切ることができるか。そんな試合が見てみたい (C)MMAPLANET

24日、兵庫県尼崎市のアルカイックホールで開催されたPancrase vs DEEPレポート。第4弾はDEEP公式戦、赤尾セイジ×阿部路人戦の模様をお届けしたい。


<バンタム級/5分3R>
赤尾セイジ(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
阿部路人(日本)

01去年の3月以来、1年9カ月振りにDEEP出場となったHEATバンタム級チャンピオンの赤尾セイジが、DEEPとPXCでの国際戦2試合を含み3連勝中の阿部と対戦した。間合いを図りながら、ローを蹴る赤尾は一気にシングルレッグでテイクダウンを奪う。阿部はラバーを狙うも、赤尾は足を一本抜いてそれを許さない。一旦、ハーフに入った赤尾に対し阿部が足を戻す、そこを赤尾が抜いていくというねちっこい攻防に。

02ハーフになると赤尾がパウンドを落とし、圧力を強めるや首を抱えて一気にマウント狙いへ。粘る阿部の左足を越えた赤尾はマウントを完成させて左のパンチを顔面に落とす。阿部が背中を向け、バックマウントからRNCを赤尾が仕掛けるもタイムアップとなった。

042R、阿部が左ミドル、さらに前蹴りを蹴っていくも、これをキャッチされてバックを許すようにグラウンドへ持ち込まれる。足を一本入れて、後方に倒れるように亀の態勢の阿部を仰向けにさせた赤尾がここもバックマウントを完成させる。

05阿部も絞めは防御するが、頑強な四の字フックを返すことができない。対して、赤尾は終盤に自らマウントへ移行する。ここで阿部はハーフ、そしてフルガードに戻したものの立ち上がる局面を作ることはできず、下になったままラウンド終了を迎えた。

06最終回、左の蹴りをキャッチされた阿部が、左フックで赤尾の顔面を殴る。動きが止まり、腰が一瞬落ちかけた赤尾が、距離を取り直す。阿部は左ハイ、そして左ストレートに続き左ミドルを蹴っていくが、これを赤尾がキャッチし、レッグリフトからテイクダウンを奪う。

07この試合、唯一といって良いピンチを凌いだ赤尾はここからは鉄壁のコントロールへ。スクランブルにもバックを取って、肩口まで担ぎ上げて豪快なスラム。続くグライディングからスクランブルの展開では、バックコントロールのまま後方に倒れて寝技へ。阿部はヒザ十字を狙うが極め切れることはできず、試合終了となり赤尾の完勝に終わった。

0815分間の試合中、ずっと声を出して応援をしてくれた子供たちにポージングを披露した勝者は、改めてDEEPバンタム級王座奪取を宣言した。HEATでは春日井たけしを破ったアザマット・カレフォフがバンタム級でも戦えると宣言しており、ロシアンとの対戦も見てみたい赤尾だ。

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