【LFC06】ナラントンガラグ、パン下しLFCライト級王者に
【写真】モンゴル人初のMMAチャンプになるために、タイトに入ったニーバーも堪えてみせたナラントンガラグ (C) LFC
<ライト級選手権試合/5分3R>
ジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴル)
Def.判定2-1:29-28, 29-28, 28-29
エイドリアン・パン(豪州)
試合はナラントンガラグの左ローでスタート。間合いが詰まるとパンがダブルレッグを仕掛け、粘るナラントンガラグをマットに這わせる。ナラントンガラグのギロチンを抜き、立ち上がったパンは、テイクダウン狙いを潰されると、潜りスイープからヒールフックを見せる。
足を引抜いたナラントンガラグは、組みついてきたパンにヒザを見せる。スタンドに戻った両者、今度はナラントンガラグがテイクダウンに成功する。腕十字を幾度となく仕掛けるパンだが、対応したナラントンガラグが鉄槌を落とす。試合はここでブレイクとなり、スタンドへ戻ると、ナラントンガラグが後ろ回り蹴りを見舞っていく。
この蹴りをキャッチしたパンがテイクダウンを奪い、サイドを取って1R終了を迎えた。
2R、飛び込んで右ストレート見せたナラントンガラグ、左フックから右を放つも、パンも左から右を打ちこむ。ここでナラントンガラグは自ら組みついていき、両差しからテイクダウンを奪い、マウントを取るが、パンはヒールから結果的にリバーサルのようにトップを奪い返す。
リバーサルからトップを奪ったナラントンガラグに強烈なパウンドを受けたパンは、再びヒールフックからトップを奪い返そうとし、両者スタンドに。直後にテイクダウンを奪ったパンだが、脇をすくったナラントンガラグが態勢を返し、トップを奪うと強烈なパウンドを落とす。
ブレイクが掛かり、試合がスタンドに戻ると、ナラントンガラグの右前蹴りがヒット。直後にテイクダウンを奪ったパンは、必死でトップをキープする。スタミナが切れたように見えたパンが勢いのあるパウンドを落とし、2Rが終わる。
最終回、ナラントンガラグは左右のローを蹴り、疲れの目立つパンを揺さぶる。そのパンのパンチは流れ気味になり、ナラントンガラグの左フックを受ける。そのままノーガードで顔を突き出し、連続で2発フックを受けたパンが、テイクダウンに。ギロチンで応えたナラントンガラグ、流血のパンが首を引抜く。
トップにいても、動きが止まったパン。ハーフになったが、足を戻されると、ここでナラントンガラグがドクターチェックを受ける。いつの間にか左尻をカットしていたナラントンガラグだが、試合はそのまま続行し、最後の2分に突入した。
トップからヒジを落とすパンに、ナラントンガラグは立ち上がろうとしたが、上半身を潰しに来たパンにギロチンを仕掛け、後方に投げてトップを狙う。直後に頭を脇の下に入れたパンは、両者が同体で立ち上がったところで、そご掛けでテイクダウンへ。
両者動きが少なく、ブレイクが掛かると、スタンドの攻防のなかで体の軸を失ったパンをナラントンガラグがテイクダウンする。パンのヒールを右側に回転し逃れたナラントンガラグは、そのままパスし、パウンドを落とす。攻守の入れ替わりが激しい、熱戦はタイムアップとなり、スプリット判定でナラントンガラグが新LFCライト級王者となった。
「エイドリアン・パンはパンチもタフで、ヒールフックも強烈だった。でも、モンゴル人として初のMMAチャンピオンになるためにタップできなかった」と語ったナラントンガラグ、今後どのような試合をLFCで繰り広げるか、期待が高まる新王者の誕生だ。