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【Lemino Shooto07】涙の完敗から5カ月ジョン・オルニド「野瀬との試合は謙虚さとは何かを教えてくれた」

【写真】天性の明るさ。そしてMMAとはどういうモノか、刷り込まれ方が違う世代 (C)MMAPLANET

13日(月)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるLemino修斗07にフィリピンMMA界の未来=ジョン・オルニドが再来日を果たし、藤田ムネノリと戦う。
Text by Manabu Takashima

バンタム級サバイバートーナメントリバイバル2026に抜擢されたオルニドだが、絶対の自信を持って臨んだ準々決勝=野瀬翔平戦で194秒、キムラで一本負けを喫した。おもちゃが壊れたように子供のように、控室で泣きじゃくっていたオルニドは、「あの試合で多くのことを学んだ」と2月の敗戦を振り返る。

野瀬戦の敗北で、より危険なファイターに成長するきっかけを得たというオルニドは、前回のように藤田のことをこき下ろすわけでなく、絶対の自信を持っていた。


今では彼がトーナメントで優勝することを信じている

――ジョン、2月の野瀬戦の敗北以来の来日が迫ってきました(※取材は3日に行われた)。

「Lemino修斗……そして神が、僕にチャンスを与えてくれた。ただ単に日本に行って戦うというわけじゃない。自分が何者かを証明しないといけない。そして主催者が期待してくれている、本当のピノイ・ゴリラのファイトを見せたい。次こそは絶対に、絶対に、絶対に本当の僕の力を日本のファンに見てもらいたい」

――前回の敗北後、ケージの中だけでなく控室でも涙に暮れていました。あの試合で何を学びましたか。

「ショーヘイ・ノセとの試合は、僕に謙虚さとは何かを教えてくれた。そして成長させてくれることになった。物凄く学ぶことが多かったよ。ショーヘイ・ノセのことをファイターとしてだけでなく、人として凄く尊敬している。

彼は28歳になっても歩みを止めない。常に前を向いている。彼が柔道時代に大変なケガをして、それでもMMAファイターとして強くなろうとしていることも知った。そういう人物の底力を教えてもらったよ。今では彼がトーナメントで優勝することを信じている。言い換えると、ショーヘイ・ノセは、僕がより危険なファイターになるきっかけを与えてくれたんだ」

――試合前のインタビューでは、相当に野瀬選手のことをこき下ろしていましたが、一連の発言は試合を盛り上げるためのトラッシュトークだったのか、それとも本音だったのでしょうか。

「あの時は本当にあんな風に思っていた。彼がどういうモノを背負って、MMAと向き合っているのか知らなかったから。本当に勉強になった。そして、彼は僕に何が必要かを教えてくれたんだよ」

――ファイターには自信は必要ですが、過信は禁物ですね。

「全く、その通りだよ。彼を軽く見過ぎていた。僕が脚光を浴びるステージだと思い込んでいた。彼が歩んできた道は、今となっては本当に恐れ入る。いや、誰かあの試合が決まった時に、そこを教えてくれよって思ったよ(苦笑)。

もう絶対に、試合前にあんな風な気持ちで戦うことはない。彼はテイクダウンをさせずに、KOすれば良いという考えを全否定する戦いをした。ショーヘイ・ノセは素晴らしい技術を持っていた。でも、そこじゃないんだ。僕が彼を尊敬しているのは。

今でもMMAとして、テイクダウンされずに打撃で戦う方が良いと思っている。そこは変わらない。でも、あの試合後から寝技の練習時間も増やした。そういう点も強化してきたよ。

何よりショーヘイ・ノセが教えてくれたことは、技術力以上に気持ちで戦うという姿勢だった。僕らはストリートファイターやフーリガンじゃない。マーシャルアーチストだと再確認させてくれた。敗北はMMAにつきものだけど、だからこそあの試合が多くのことを学ばないといけない。そうでないと戦った意味がないと思って、これまでやってきたんだ。だから次こそ、僕は自分の戦いを貫く」

――人としてジョンも、前回の試合前とは違うということですね。

「そうだね。結果、2月の敗北から、トレーニングプログラム、栄養と体調管理という部分でも、しっかり自分を見つめ直した。ウェイトの調整もそうだね。前回とは違う。専門家についてもらってきた。だからファイターとしても別人になっている。次の試合では、僕の全てを見せたいと思っている」

油断はしない。でも、特に印象に残る部分はない

――では、心を入れ替えたジョンは次戦の対戦相手である藤田ムネノリ選手について、どのような印象を持っていますか。

「常に冷静に戦うことができる、良いファイターだよ。彼もマーシャルアーチストだ。でも、試合内容はアマチュアであってプロフェッショナルではない。レスリングを使って、相手を削る。相手を疲れさせる動きに終始している。

これまでの彼の対戦相手は、それを許してしまっていた。でも、僕は彼の戦いには付き合わない。アレって、僕にとってはファイトじゃない。MMAは色々な局面があるから、全ての要素を使って戦う相手には彼のスタイルは通じない。僕にとっては、通りすがりのファイターのようなもの。彼はショーヘイ・ノセではない。僕のレベルでもない。前回の試合で、僕がやるべきだったことを今回の試合では必ずやってのけるつもりだ」

――……。本当に野瀬選手に喫した敗北が、精神的に生かされているのでしょうか(苦笑)。

「油断はしない。でも、特に印象に残る部分はないんだ。前回とはやってきたことも違うから、自信の中身も違う。だから、日本のファンの期待にそう試合を見せたい」

――では、最後にその日本のファンに一言お願いします。

「洗練されて美しい、そして芸術的なカオスを日本のファンに見てもらう。僕の戦闘意欲、戦う所作が皆の胸に刻まれるよう戦う。絶対に前回のように、皆をガッカリさせるようなファイトはしない。ピノイ・ゴリラを堪能してほしい」

■視聴方法(予定)
7月13日(月)
午後6時~ Lemino07

■Lemino Shooto07対戦カード

<フェザー級/5分3R>
宇野薫(日本)
児山佳宏(日本)

<バンタム級/5分3R>
高岡宏気(日本)
マーウィン・キランテ(フィリピン)

<バンタム級/5分3R>
シモン・スズキ(日本)
シンバートル・バットエルデネ(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
藤田ムネノリ(日本)
ジョン・オルニド(フィリピン)

<バンタム級/5分2R>
下間英史(日本)
山本敦章(日本)

<フライ級/5分2R>
饒平名知靖(日本)
村泉空(日本)

<フライ級/5分2R>
玉城悠(日本)
三浦颯太(日本)

<フェザー級/5分2R>
松村海青(日本)
井上理久(日本)

<ライト級/5分2R>
モリシマン(日本)
手島響(日本)

<トライアウト・フェザー級/3分2R>
松田拳哉(日本)
佐藤大知(日本)

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