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【Gladiator022】J-MMAへリベンジ。河名マストと対戦、パン・ジェヒョク「河名選手、逃げないで下さい」

【写真】これだけ自己分析できるのだから、判定勝ちの方程式も解けているに違いない (C)MMAPLANET

11日(日)に豊中市の176BOXで開催されるGLADIATOR022でフェザー級王座決定トーナメント準決勝戦=河名マスト戦が控えるパン・ジェヒョクを韓国KTTでキャッチ。

パンクラス2試合を接戦ながらスプリット判定で落とした状態から、グラジの王座決定Tに挑む心境をパン・ジェヒョクに訊くと──先の亀井晨佑戦の判定負けに関し、訥々と要点を挙げて自身の勝利を強調した。

その勝利への執念、想いの強さがぶつけられる河名は、スタイルマッチアップとしてもアライア・ジョンズに匹敵する猛者と相対することになるやもしれない。


──6月11日にGladiatorで河名マスト選手とフェザー級王者決定T準決勝を戦うことになりました。昨年12月、そして今年も4月30日にパンクラスで戦ったばかりですし、ちょっとした驚きでした。

「自分は戦うことが好きです。若い頃にはキックボクシングで2週連続で戦ったこともあります。その一方で年を重ねて、減量が厳しくなっていることは確かです。なので、試合期間が短い方が体重を一定に保っていることができるので歓迎しています。

ハ・ドンシン監督から今回の話を聞いてすぐに受けることにしたのは、前回のパンクラスの試合結果が納得できない、悔しかったからです。なのでパンクラスでなくても、試合をしたいと思っていました」

──パンクラスの2試合、どちらもスプリット判定負けでしたがパン選手の強さは試合を見た人間なら誰も感じたところかと思います。

「日本の皆さんが自分の価値を理解してくれていることは、本当に嬉しいです。だから、これからはフィニッシュを増やして、皆に喜んでもらえるようになりたいです」

──そのフィニッシュという発言もそうですし、先ほども4月30日の亀井晨佑選手との試合結果が不満なようですが、透暉鷹戦の方が接戦で亀井戦はポイントアウトされたという見方は十分に成り立つ内容だったと自分は感じています。

「自分としては亀井選手が勝ったと思われる理由が何か分からないです。自分の方が有効打撃が多かった。亀井選手のパンチはクリーンヒットしているのではなくて、掠った程度のパンチでした。

対して、自分はボディショットやダーティボクシング、エルボーも決めています。3Rの終盤にテイクダウンからバックに回り、RNCはニアフィニッシュでした。

そこが認められないのは、不満です。

亀井選手がガードをしているから、自分のパンチが当たっているように見えなかったのだと思います」

──最終回のRNCは終了直前も直前だったので、そこまでの流れに対してどのように評価されたか。あとは亀井選手のジャブを被弾しながらのパン選手の前進ということもあり、私はそう思ったのですが、2人のジャッジも亀井選手が攻勢だったかと判断したのかもしれないです。

「過ぎたことでもうしょうがないのですが、1Rは手探りの展開でした。2Rからは自分がジャブを効かせ、クリンチでもエルボーを決めた。最終回はTDとRNCがありました。亀井選手の有効打はジャブによるカットだけでした」

──スミマセン、前回の試合のことばかり尋ねて。

「そもそも4月の試合は透暉鷹選手とのリベンジが予定されていました。それが亀井選手に相手が代わり、パンクラスの映像を視るのが韓国では難しかったです。長身、リーチの長いストライカーだと耳にしたので、打撃戦をもっとやり合う相手だと想像していました。ただ、パンチを被弾してもあの程度かと思って、それほどかわすことをしなかった。その反省は今でもしています」

──それこそ終ったことですが、アウトボックスで試合をコントロール、手数を取るのか。本当にジャッジもそれぞれだと思います。

「亀井選手はパンクラス生え抜きですし、レフェリーがそういう風に思うのも仕方ないかと思います」

──う~ん、そういう風に捉えられることもあるかと思いますが、今のパンクラスにホームタウン・デシジョンがあるとは自分は思えないです。とはいえ透暉鷹選手のように組みに来る選手を切って殴るのと、リーチを生かして戦う亀井選手との距離を潰して戦うのでは、パン選手は同じタフファイトでも前者の方が戦いやすそうに感じました。

「会場は亀井選手の応援団が多くて、彼がパンチを出せば大きな歓声が起こって。自分のヒットには反応がなかったです。そういう雰囲気では、あのジャッジの裁定もしょうがないかという想いもあります。それでも1人のジャッジは、自分のことをしっかりと評価してくれたのは嬉しかったです」

──次にグラジで戦う河名選手は前に出て組んでくる選手です。そこはどのように思っていますか。

「河名選手が前に出てくるなら、MMAらしいケミストリーが起こるのでお客さんが喜ぶ試合ができます。なので、自分と河名選手との試合を楽しみにしてほしいです。彼は本当にレスリングが強いです。ただフィニッシュを狙うのではなくて、コントロールしてポイントで勝つ印象です。

KTTの練習でも、やはりスクランブルは強かった

でも自分には打撃のカウンターや、組んでくるならボディアッパーもあります。

なので彼のレスリングには負けないつもりです」

──トーナメント戦で勝てば10月に決勝戦があります。

「この試合で自分が勝つつもりでいるのは当然です。とにかく準決勝、決勝と勝ってチャンピオンになり、ファイト・ボーナスも全て手にします」

──では最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「グラジエイターは大阪が地元だと聞いています。大阪の人の性格からすると、きっと自分の試合は気に入ってもらえると思っています。絶対良い試合、血まみれの試合をするので河名選手、逃げないでください」

■視聴方法(予定)
6月11日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

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