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【ONE FF05】ファイアズマネシュ戦へ。 澤田千優─02─「隠し持った包丁で刺すぐらいの気持ちで戦う」

【写真】そりゃあ、リスぐらいに例えられるでしょう── (C)ABEANI

17日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Fights05でサナーズ・ファイアズマネシュと戦う澤田千優インタビュー後編。

身長差と荒い打撃に対し、自らは組んで戦うことを澤田は明言した。そしてONEで戦いたい気持ちと体重問題、そんな揺れる気持ちを吐露しつつ今回の試合で、彼女は『怖い澤田千優を見せる』と言い切った。

<澤田千優インタビューPart.01はコチラから>


──良い意味で怖さを感じて戦う?

「ハイ。そういう練習はしていないわけではないので。余りビックリすることなく、戦えると思います。階級は違いますがミッコ・ニルバーナ選手とか、RENA選手とも練習してきました。それこそ2度試合をしている小生(由紀)選手も162センチありましたし。

ただサナーズ・ファイアズマネシュ選手とは体の厚みは違うかもしれないですね。ファイトスタイルもそれこそ違いますし。圧、体の厚み、ムエタイ仕込みの足やヒザが出てくるのは初めてです。そこへの恐怖心は少なからずあります。それに試合になると、綺麗に攻めてくるよりも、振りまわしてくる方がタイミングが分からないので嫌ですね。

あと『あっ、当たっちゃった』ということがあると思います。一発でフラッと来ることがあるとずれば、向うの仕掛けとチィが突っ込む時が勝ち合ってしまう時。そこは怖いので、相手の動きを良く見定めないといけないです。自分の方から攻める時は……どっちにしろ、私の方から突っ込むので。

最終的には掴んで、必ずテイクダウンに持って行きたいです。そこからサイドとか取りたい──取りたいというか、取るつもりで突っ込みます。突っ込むタイミングと相手が攻め込んでくるタイミングを見定めないといけないです。試合になると、どうしても攻める気持ちが強くなって視野が狭くなってしまうので」

──澤田選手の気の強さが良い面に出ること、逆に悪く出ることも起こり得ますしね。

「自制することは忘れないで戦いたいです。同時にイケイケドンドンで戦うことも大切だという自分もいて、メンタル面でせめぎ合いがあります。そこを良いバンラスで開放して……でも、試合が近づくと『やっちゃえ。やらないとダメ』という自分が出てきてしまっているかと思います(笑)」

──そこはもう結果論でしか正解がなくて。相手あってのことですしね。一つ、気になるのはリングです。初体験になるかと思います。

「それに狭いって聞いています。『思いのほか、狭いらしいぞ』って。AACC……ゴールドジム大森にもリングがあるので、そこに立って感覚は養ってきました。なので大丈夫です。大丈夫っていうか、ある程度のイメージはできています。」

──さらに3点ヒザが許されたONEルールも初めてです。

「ヒザ蹴りは去年の6月にりゅうりゅうのところ、EVOLE MMAに出稽古に行った時に、シィオン・ヂィンナンが寝技に行くとヒジ、ヒザを使うようにアドバイスされていて。

あの時は修斗で戦っていたので、自分は違うという気持ちで聞いていたのですが、いずれはONEで戦いたいという気持ちになっていたので、これも想定しないといけないという気持ちはあり続けていました。だから去年の夏からは、本当は次の試合に集中しないといけないのですが、ヒザ蹴りがあることを頭において練習し続けてきました。

この試合が決まってからは、余り戸惑うことなくグラウンドでのヒザが出せています。逆にやられた時は当然怖いですけど、自分がヒザを出せるイメージは持っています」

──つまり、今後もONE本戦、もしくはそこを目指しFriday Fightsに出ていくということですか。

「そこはぁ……今後の契約に関しては、阿部さんが話をしてくださっていると思います。私の正直な気持ちはONEに出たいです。でも、それが良いのかは……適正体重のある北米ユニファイドでアトム級があるInvicta FCやCombate Globalという話もあるようなので。ただ私の本心はONEで──という気持ちではあります。そうですね……体重の問題があるので簡単には決められないです」

──ONE女子アトム級が本当に普段の体重で行われているかといえば、それは違っていて。上手く減量することが欠かせない。普段の澤田選手と平田樹選手やスタンプが同じ階級とは思えないですからね。

「今後も52.2キロで戦っていくなら、筋量を増やしていかないといけないです。ただ47.6キロで戦うなら、そんなにデカくもできない」

──ONEが計量を1日、4時間にしてリカバリー制限を設けたのは通常体重で戦いなさいということなのでしょうが……。だからこそ、体重を落とすとメリットがあるという矛盾を生んでしまいますね。この理想を追求すると。とはいえONEで戦いたいという気持ちがあるならこそ、チャトリCEOがチェックする場でどのような試合をしたいと考えていますか。

「出るからにはインパクトを残さないと意味がないと思っています。兄も出ていたONEで戦いたいと口にしているからには、言葉でなく試合で魅せないといけない。勝つだけでなく、こういうことができるとアピールする場です。強いところ、怖いところ、怖い澤田千優を見せたいと思います」

スクショを撮る際、タイミングが悪かったです。スミマセン

──リスやウサギも、捕食する時は非常に怖いですからね。

「フフフフ、チィのことリスだと思っているのですか?」

──いやぁ……実は以前、ホワイトハウスでリスに噛まれたことがあって……。そんなイメージは重ねています。あのパウンドを見ると。

「包丁隠して、戦います。包丁を持っている方が質量が高いので(笑)。隠し持った包丁で刺す──それぐらいの気持ちで戦います!!」

■放送予定
2月17日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE FF05 MMA対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
フリッツ・ヴィアグタン(フィリピン)
アダムハノフ・ヌルムハンマド(アゼルバイジャン)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレクサンドラ・サビチェバ(ロシア)
ゼバ・バーノ(インド)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
澤田千優(日本)
サナーズ・ファイアズマネシュ(インド)

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