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【GLADIATOR017】フォークスタイルGでフェルナンドと対戦、田中智也「大和選手、空良選手以外にも」

【写真】生真面目な返答が続いた田中。関西の地で、どのようなインパクトを残せるか (C)MMAPLANET

5月1日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR017でProgress提供フォークスタイル・グラップリング戦でフェルナンドと田中智也が対戦する。

MMAPLANET初登場、未知の――北のグラップラーが首都圏とは違うキャリアップを話し、今回の試合とこれからへの意気込みを話してくれた。


――初めまして。今週、グラジエイターのなかでプログレスのグラップリングルールで戦う田中選手です(※取材は4月27日に行われた)。まずオファーがあった時、どのような気持ちになりましたか。

「けっこう急なオファーだったので、ちょっとどうしようかと思ったのですが、なかなかこのようなチャンスはないですし、プログレスも前回の試合を視て出たい気持ちがあったので出させてもらいました。

グラジエイターもこれまでに記事で読んだりしていたので、今回のグラップリングに出ることで注目してもらえればと思います」

――田中選手のことを存じ上げていなくて、申し訳ありません。9勝2敗の戦績を残されていますが、MMAを始めたきっかけは何だったのですか。

「20歳過ぎた頃、柔道をやっていたのですが成人の大会がなかなかなくて、柔術を始めました。そこからMMAの練習をするようになり2014年にパンクラスでプロデビューしました。キックのジムに行ったり、もともと柔道をやっていたので、そういうバックボーンを生かして個人でやっていました」

――西川大和選手、後藤丈治選手といい北海道の選手は、特定のジムに所属しないところからキャリアをスタートさせる選手が多いのでしょうか。

「僕も後藤君と同じで地下格系のところから始めました。ジムに所属すると地下格に出られないので、試合の経験値が詰めないという不自由さがあり、そういう形でやってきました」

――なるほど、試合数が少ないが故の現象なのですね。そうなると「地下格でも」という考えになる人が少なからずいると。

「ハイ。そうですね。自分の場合は地下格でMMAに慣れてから、アマチュア修斗に出て北海道大会で優勝。パンクラスゲートに出て、そこからプロデビューという流れでした。ちゃんとしたアマチュア大会で試合をする前に地下格で経験を積む。試合慣れをするという考えで僕はやっていました」

――地下格には地下格の活用方法があるのですね。

「ハイ。そう思います」

――プロになっても、どうしても首都圏とは違い試合機会は限られてきます。どのような青写真を描いてプロに?

「東京に出ていくとか、そこまでは考えていなかったです。札幌で練習をして試合をして。ただ東京での試合には出たいと思っていましたし、パンクラス時代は東京で戦わせてもらえました」

――9勝2敗、キレーなレコードです。それでもなかなかチャンスに恵まれないという現実は?

「そこは……パンクラスのネオブラの決勝でぎっくり腰になって、減量が上手くいかずぶっ倒れてしまって……自分でチャンスを潰したというのはあります。欠場したときの相手が、前王者の小川徹だったので。そこから他の団体……グラチャンの札幌大会、PFCで戦ってきました」

――今回、グラジエイターの組み技戦に出たことで、「MMAでも」という気持ちは?

「ハイ。今回の試合で勝って、北海道にこういう選手がいるんだよというのをアピールしたいです」

――対戦相手のフェルナンド選手もMMAで4勝0敗です。

「先日のDEEPの映像だけ見たのですが、柔術家がMMAを戦っているように見えました。だから引き込んで一本を狙ってくるのかと。今回のルールは引き込むと相手にポイントが入るのでトップ重視ですし、柔道の経験もあってテイクダウンに関しては引けを取らないと思います。

ケージも壁を使って練習していますし、ケージレスリングの部分では前回の試合を視る限り、相手の選手はできていなかったので……そこで優位に立てるかと」

――倒されても立ち上がって離れると1P を挽回できる。このポイントをどう捉えていますか。

「パウンドを想定していて、打撃がないだけで動き的にはMMAだと思います」

――ではどのような試合をしたいと考えていますか。

「相手が黒帯だろうと一本を狙って、トップからしっかりと捌いてコントロールして極めたいです」

――では最後のMMAPLANETの読者の皆さんにアピールをお願いします。

「まだトップ選手に食い込めるわけじゃないですけど、自分のなかではグラップリングでは引けを取らないと思っています。ちょっと北海道でも大和選手、山本空良選手以外にも寝技ができる選手がいるんだぞということをアピールしたいです。

それと修斗新人王トーナメントにエントリーしていまして。先日のPOUNDSTORMで勝利した齋藤奨司選手と2回戦で当たることになっています。勝ったら美味しい相手になってくれたので頑張ります」


■ GLADIATOR017計量結果

<Gladiatorヘビー級選手権試合/5分3R>
[王者] 大番高明:113.3キロ
[挑戦者] カルリ・ギブレイン:105.7キロ

<バンタム級王座決定戦/5分3R>
神田T800周一:61.1キロ
福島啓太:61.2キロ

<バンタム級/5分2R>
竹本啓哉:61.2キロ
エダ塾長こうすけ:61.15キロ

<ライト級/5分2R>
井上啓太:70.05キロ
レンジャーハント:69.95キロ

<バンタム級/5分2R>
土肥潤:60.9キロ
清水俊一:60.95キロ

<フォークスタイル・グラップリング70キロ契約/5分2R>
フェルナンド:69.3キロ
田中智也:67.7キロ

<フォークスタイル・グラップリング73キロ契約/5分2R>
赤澤智哉:70.4キロ
ビリー・フーカー:72.35キロ

<フォークスタイル・グラップリング75キロ契約/5分2R>
森戸新士:74.25キロ
長田拓也:74.50キロ

<フライ級/5分2R>
中西テツオ:56.7キロ
久保健太:56.45キロ

<バンタム級/5分2R>
上荷大夢:61.55キロ
谷口武:60.75キロ

<ライト級/5分2R>
八木敬志:69.85キロ
後藤陽駆:69.95キロ

<バンタム級/5分2R>
佐々木陽太:60.95キロ
別所竜也:61.05キロ

<フェザー級/5分2R>
桑本征希:65.95キロ
伊賀GORI:65.55キロ

<フライ級/5分2R>
松原聖也:56.55キロ
尾崎聖太:56.55キロ

<バンタム級/5分2R>
大和:61.25キロ→61.2キロ
小川隼人:69.9キロ

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