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【ONE156】ONEが攻める!! 4月22日、地上最強柔術家&グラップラー=マイキー・ムスメシ✖今成正和決定

【写真】ファンメンタル、モダン、レッグロッカー、マイキーはどの顔で今成と相対するのか──楽しみ過ぎる一戦(C)FLOGRAPPLING&MMAPLANET

31日(木・現地時間)、26日(土・同)に10周年記念大会=ONE Xを終えたばかりのONE Championshipが公式SNSで4月22日(金・同)に開催されるONE156「Reloaded」でマイキー・ムスメシ✖今成正和のサブミッション・グラップリング戦を組むことを発表している。

MMA、ムエタイ、キックボクシングに次ぐONEにとって第4の軸となるサブミッション・グラップリングで、超注目カードが組まれた。


2017年から2年連続ムンジアルのライトフェザー級を制し、2019年とパンデミックで中止となった2020年を経て2021年にはルースター級優勝、現状4連覇中で道着柔術世界最強の名を欲しいままにしているマイキーは、その2021年にはノーギ・グラップリングをロックオンした。

1月にWNO07でマルセロ・コーヘンを腕ひしぎ腕固めで一蹴すると、5月のWNO09におけるルーカス・ピニェーロ戦、さらに6月のWNO10でジュニー・オカシオ戦、3カ月連続となる7月には後半ポイント有りのRoad to ADCCでジオ・マルチネスを撃破し、ノーギへの対応力の凄まじい高さを見せつけた。

9月のWNO Championshipではライト級トーナメントに出場し、ガブリエル・ソウザのノースサウスチョークに下るも、翌10月WNO12ではリチャード・アラルコンを秒殺してWNOバンタム級チャンピオンの座に就いている。

そして12月に上記にあるムンジアル4連覇目を達成するや、今年に入り1月にはノーギワールズ王者エステファン・マルチネスを3-0で下しWNOバンタム級王座初防衛と、マイキーは誰にも止められない破竹の勢いを見せている。

そのマイキー、本来は今月25日のWNO14でジオ・マルチネスの挑戦を受ける予定だったが、祖母を亡くし欠場しONE初陣を迎えることとなった。

ベリンボロがクラブライド~トラックポジションでトップもバックも奪取できるモダン柔術の使い手、現代競技柔術最先端の旗手という印象の強いマイキーだが、その実──彼は競技大会直前以外の期間はオールドスクールといっても良い、クローズドガード、パスガード、バックテイクにチョークという根幹部を重視したファンダメンタル柔術の精度を上げることに費やしている。

そんな軸があってモダン、ノーギになっても足関節を使いこなすことがデキる万能がグラップラーだ。一方イマナリロールで世界に名を知らしめる今成も現代レッグロックを習得し、代名詞である足関をアップデートしている。

さらにいえば道着柔術でムンジアルに挑戦している頃からガードを取っての三角、腕十字、スイープを得意としていた。ただし、トップからポジションニング、ガードでの防御能力の高さでいえばこれはもうマイキーが今成を上回るとしか書き記しようがない。

とはいえ、この試合はケージで行われる。リングMMA時代からマットと違い、ロープや金網があることで動きが窮屈になる位置と、そこでの動きを今成は熟知している。そしてケージ際に持ち込む術も持つ。

マイキーがそれ以上回転できない場所で、ヒールの攻防が見られれば今成にも勝機が生まれるが、果たして……。

(C)FLOGRAPPLING

一方マイキーには足関節へのカウンターのベリンボロがあり、足関節にしてもワキの下で足首を取るのではなく、首の付け根と鎖骨の上=ネックピットで利して極めるマイキーロックなる仕掛けある。

マイキーが有利なことを承知のうえで、今成が勝ちに行くグラップリングを展開できるのか──軽量級だからこそのダイナミズムを両者に期待したいケージ・サブミッション・グラップリング戦だ。

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