この星の格闘技を追いかける

【ONE Heavy Hitters】上久保周哉、米国レスラーに組み勝ち──最後はRNCで価値ある一本勝ち!!

【写真】一方的なドミネイトでなく、攻められた場面もあったタフファイトで勝ち切り一本勝ち。これは大きい勝利だ(C)ONE

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
上久保周哉(日本)
Def.3R4分36秒by RNC
トロイ・ウォーセン(米国)

ウォーセンが左ハイ、上久保は右を振るってシングルレッグへ。両足でウォーセンの右足を挟み、右で顔面を殴る上久保は、キムラクラッチで崩しに来たウォーセンをケージに押し込みアンクルピッグで尻もちをつかせる。キムラを外したウォーセンはスイッチでバックを伺う。

上久保は足首をコントロールされ、サイドバックを許す。落ち着いて頭を入れ、ダブルに取った上久保はスイッチを許さずウォーセンに尻もちをつかせ、両足を挟んでいく。背中を見せたウォーセンに対し、一気にバックに乗った上久保だが、下に落とされスクランブルでバックを取られそうになる。

背中を譲った状態で、足首を掴んで頭を寄せてボディロックに取った上久保は自らの足を引いて足を挟んで殴る。ウォーセンも下になり切らず、殴っていくが──ここで上久保がしっかりと背中をつかせ、スクランブルでバックに飛び乗る。立ち上がったウォーセンを四の字ロックに捕えRNCを仕掛ける上久保は後方へのスラムにもバックを制し初回をリードした。

2R、スイッチしながら距離を詰める上久保に対し、ウォーセンは前蹴り。続く左ストレートに上久保がシングルを合わせる。がぶってバックに回ったウォーセンに後方へのエルボーからキムラを上久保が仕掛けるが、持ち上げられスラムされる。すぐにスタンドに戻った上久保は、アンクルピックでトップからバックを奪い返す。

逆側に回り、再び背中に飛び乗ろうとする上久保は、正対してレベルチェンジ。ダブルレッグでウォーセンを倒す。スイッチを許さず、両足を束ねた上久保はバックを伺うが、ウォーセンがここは許さず、シングルを切ってバックに回る。腿の裏をクラッチして、バックをキープするウォーセンを落とした上久保、ここで両者が立ち上がる。

ケージに押し込まれた上久保はヒザを打ち合い、ウォーセンがボディ打ちも離れた上久保がダブルレッグへ。最後に倒し時間となった。ほぼイコールのラウンド、トータルで争うONEジャッジだけに、上久保はリードを守っているか。

最終回、直ぐに組んでボディロックから崩していく上久保は、ウォーセンのシングルを潰して、下になりがら腕十字を狙う。腕を抜いたウォーセンは、バックを取り足をフックする。立ち上がった上久保だが、潰され腹ばいに。4の字フックのウォーセン、立ち上がった上久保は手首を掴んで絞めを許さない。

もう一度、寝技に持ち込んだウォーセンに対しスクランブルに持ち込んだ上久保が、ヒザを突き上げる。ウォーセンはシングル、キムラクラッチの上久保はバックを許すが、すぐに向き合う。離れた上久保は右を振るいシングル、ウォーセンは倒されながらギロチンへ。上久保は頭を抜いて上をしっかりと取る。

ハーフのウォーセンを殴り、ヒザを入れた上久保は最後の1分でバックに回り──両足をフックする。尻をずらそうとしたウォーセンに後方からエルボーを入れ、ゲイブルグリップでRNCを仕掛けた上久保がタップを奪い一本勝ち。

組み技での選択肢を可能な限り増やす上久保が、北米系レスラーから非常に価値のある勝利を手にした。


PR
PR

関連記事

Movie