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【UFN196】階級変更を受け入れ、ハイとミドルにも前進を続けたヴェットーリが3-0の判定勝ち

<ライトヘビー級/5分5R>
マーヴィン・ヴェットーリ(イタリア)
Def.3-0:48-46.48-46.48-46
パウロ・コスタ(ブラジル)

ミドル級ランカー同士のライトヘビー級マッチ。サウスポーのヴェットーリにコスタは右ロー、左ジャブ、そして右ミドルハイを蹴る。右ローをカットされ後方にバランスを崩したコスタはケージを背負ったが、右ミドルで前に出る。組んだコスタは体を入れ替えられ、ヴェットーリが左を打って離れる。さらに左をヒットさせたヴェットーリに対し、コスタが右ミドルを2発入れるが右を打たれる。コスタは右を返して、右ロー、ヴェットーリが左を当てる。

右ミドル、左右のボディとコスタが腹を攻め、ヴェットーリが右をヒットしパンチをまとめる。既に息が荒くなっているコスタはケージを背ってパンチ、ヒザ、さらにパンチのコンビとヴェットーリに攻め立てられる。一度離れたヴェットーリは右ミドルを蹴られても右ジャブを当て、左を続ける。さらにヴェットーリは右リードフックを2発入れ、左を続けボディを抉る。コスタも右ボディを返したが、ヴェットーリ優勢の初回だった。

2R、ミドルを蹴り合った両者。蹴りはコスタの方が勢いがあるが、拳ではヴェットーリに分がある。それでもコスタが右ストレートを当てたが、ヴェットーリは距離を詰めてボディを殴る。この距離で右ハイを蹴れら、下がったヴェットーリにコスタがハイをもう一度狙う。離れるヴェットーリが右ジャブから左ストレート、続いてワンツーと反撃に出る。

左ストレートが当たるヴェットーリはローに左ミドルを蹴り返す。パンチで前に出るようようになったコスタが、ボディフック、離れて右ミドルを蹴る。残り2分20秒、口を開くコスタがワンツーフック、組んだヴェットーリがテイクダウンを一気に決める。スクランブルでバックを取ったヴェットーリは正対して立たれると、離れる。直後にアイポークがあり、ヴェットーリはたまらず離れて試合が中断する。

と、ここでコスタにペナルティで減点が宣言される。納得できない様子のコスタだが、再開後にガードの上から右ハイを2発入れ、ローを蹴る。それでもヴェットーリのワンツーでケージ際まで下がり、エルボーからパンチを被弾する。左フックをカウンターで受けながら、構わず左ストレートを入れたヴェットーリに対し、コスタ右ボディを返したところで2Rが終わった。

3R、圧力を掛けるヴェットーリが右フックを入れ、左ミドルを蹴る。さらに左を当てたヴェットーリに対し、コスタは手が出ない。後ろ回し蹴りをかわしたヴェットーリに右を狙ったコスタが、右オーバーハンドを当てる。ヴェットーリはクリンチから右ヒジを入れる。離れても左ストレート&右フックのコンビネーションを放つ。近い距離でのパンチにコスタはダブルレッグを決める。パウンドに対し、ヴェットーリがレッスルアップ&シングルへ。ギロチンで迎え撃ったコスタは、引き込むと同時に頭を抜かれヴェットーリがトップをキープした。

4R、コスタのハイキックにも前に出るヴェットーリが左を当ててクリンチへ。ここでコスタが左に左をカウンターで当てる。それでも手数が戻るわけでなく、ワンツーを被弾したコスタは右ジャブを打たれて右ハイへ。これは空振りとなり、左を受けて下がる。ケージに詰まり連打、ヒザを殴られたコスタが左ボディを返し前に出るとハイから右を伸ばす。ヴェットーリは右前蹴り、ローと蹴りを受ける。それでも左をヒットさせたヴェットーリが右ミドルを蹴られても左を打ち返す。

テンカオからクリンチ、エルボーを入れて離れたヴェットーリが左を打ち込む。頭を抱えて下がったコスタ。ヴェットーリもラッシュは賭けず、右ジャブを当てダブルレッグへ。ケージを使って立ち上がったコスタも、決定打を受けないでラウンド終了を迎えた。

5R、いきなり右を打ち込んだコスタがジャブを受けても右を返し、右ハイを蹴っていく。ヴェットーリは左を打ち返し、コスタは右ミドルを思い切り蹴り込む。さらに左ジャブを当てたコスタが、右ボディを効かせ右ミドルを2発蹴る。組みに逃げたヴェットーリは切られた直後にもう一度組んでケージ際に。

腹を効かされたが、時間を使い回復させたヴェットーリは左に右クロスを打たれる。コスタは右ヒザ、右ミドルに続き左ボディを入れる。ヴェットーリはたまらずダブルレッグも倒すというよりも押し込んで時間を使う。

残り1分を切り、ミドルを蹴り合った両者。コスタの右ハイは勢いがあるもものヴェットーリも右フックにダブルレッグを合わせ、ケージに押し込み時間となった。結果、ヴェットーリが3-0の判定勝ちを収めた。

「蹴りが強力でガードした腕が厳しかった。でも、僕の方がビッグハートでだし強い意志を持っているから5R戦えた。とにかくキックは強かったし、彼は色々とトリッキーなことしてきたけど全てが経験になった。ただし、彼は体重を守るべきだった。それでも勝ったから」と勝者は試合を振り返った。


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