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【Pancrase324】打撃が単発で続かない上田に組み勝った小川徹が、判定3-0で暫定フライ級王座を防衛

<フライ級暫定KOPC/5分5R>
小川徹(日本)
Def.3-0:49-46.49-46.48-47.
上田将竜(日本)

サウスポーの小川に対し、上田がケージを背にしながらパンチとローを出す。フェイントを見せる小川へ、上田が右ハイ。それをかわした小川は左ローを当てる。上田の右ハイをパーリングでかわす小川、上田はケージから離れて右の三日月蹴りを見せる。上田の右ボディストレートをバックステップでかわした小川は、いきなり距離を詰めて左ボディストレートから右フックを当てた。一瞬バランスを崩した上田は、体勢を戻して右ローを放つ。

互いにフェイントを見せるなか、上田が右を出す動きを見せると、小川が左右のフックを振って相手を下がらせ、組み付いて上田をケージに押し込む。右腕を差し上げ、相手の右手首を抑えた小川に対し、上田も体勢を入れ替えようと試みる。小川は相手の右足へのシングルに切り替えて、押し込んだまま初回を終えた。

このラウンドは、ジャッジ3者とも10-9で小川を支持。

2R、上田の左右ローがヒット。しかし小川もプレッシャーをかけて、上田にケージを背負わせる。そして組み付いた小川は、1Rと同じく右腕を差しいれて上田をケージに押し込んでいく。上田も左のオーバーフックで体勢を維持しながら、右ヒザを小川のボディに突き刺す。対する小川は、押し込みながら細かく左ヒザを上田の足に当てる。上田の左足に右足を絡めた小川だが、倒すことができず。さらに左右へ揺さぶりをかけるも、上田をグラウンドに引きづりこむことはできない。

ここでダブルに切り替える動きを見せた小川だが、上田もディフェンスして体勢は変わらず。こかされても立ち上がった上田、しかし終始、小川がケージに押し込んでおり、ジャッジ2名が小川の10-9に。1人は上田の10-9としている。

3R、上田が右ローを当てるも、後続打がない。小川は左ミドルで上田をケージ際に追い込む。相手の右ハイをかわした小川が距離を縮めようとすると、上田も動いて詰めさせない。小川が右の関節蹴りから、左ミドルハイ。お互いにローを出し合う展開が続くなか、小川が1Rと同じく左ボディストレートから右フックに繋げ、組み付いて上田をケージに押し込む。同様に、上田が左のオーバーフックでディフェンスする展開に。しかし小川は体勢を低くして上田に尻もちを着かせたあと、相手が立ち上がっても揺さぶっていった。

3Rもジャッジ3者とも小川の10-9とつけた。

4R、小川の左ボディストレートがヒット。上田も蹴りを見せるが、単発に終わる。上田の右ハイをかわした小川は、自分の距離をキープし、上田の蹴りも届かない。上田のワンツーをかわした小川が左ストレートを当てる。距離が近くなると小川が組み付いて、ケージに押し込む展開に。ボディロックからテイクダウンした小川に対し、上田はハーフガードに。ケージを蹴って離れようとする上田を、小川はしっかりと抑え込む。右腕を抜いた小川は、右のパウンドを顔面へ、右ヒザを相手のボディに突き刺していった。ジャッジも3者が小川の10-9とつけている。

最終回、上田の右ローをかわす小川。上田はステップインで距離を詰めるが、バッティングが発生して試合は中断される。再開後、左ローや右ハイをを放つ上田だが、ここでも単発に。小川も左ミドルハイを返す。フェイントをかけ合う両者だが、上田の手が出ない。上田のスーパーマンパンチも届かず、右ローも後が続かない。小川は左ボディストレートを当て、左ミドルもヒット。上田は飛び込むも、小川に右フックを合わされてしまう。

残り1分で組み付いてきた小川に対し、両腕を差し上げてケージ際へ持っていく上田。しかしボディロックからテイクダウンすることはできず、そのまま試合を終えた。

結果は小川がユナニマスの判定勝ち。これまで2度敗れている上田にリベンジを果たすとともに暫定フライ級王座の初防衛に成功した。


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