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【F2W183】頑固親父ジョシュ・ヒンガー、サイド→ニーインベリーマウント→の無限ループで完勝

10日(金・現地時間)、カリフォルニア州サンディエゴのシェラトン・サンディエゴホテル&マリーナでF2W183が開催された。

F2W182に続き──遅まきながら、注目の上位カードからオヤジの強さを見せつけたジョシュ・ヒンガー✖コーリー・グィタードの一戦をレポートしたい。

<ノーギ/7分1R>
ジョシュ・ヒンガー(米国)
Def.3-0
コーリー・グィタード(米国)

スタンドで前に出るヒンガーは、腰高のグィタードの左足を取って抱えると、軸足を払ってテイクダウン。あっさり上を取ることに成功した。

ヒンガーの強烈なプレッシャーに対し、左のニーシールドとフレームで守りに入るグィタードだが、ヒンガーはその左足を腹で潰してボディロック。そのまま圧力を強めてハーフ上に入ったヒンガーは、さらに侵攻を続けて左腕で枕を取る。こうしてグィタードの上半身を完全に制したヒンガーは、最後に右ヒザを抜いてマウントに移行した。

さらにヒンガーは重心を移動させてSマウントへ。そこから得意のモノプラッタを狙うかと思われたが、グィタードが防御を固めていると見るや自ら下になっての三角絞めへ。危うしと思われたグィタードだが、後方に下がりながら頭を抜いて脱出した。

が、すぐに体勢を起こしたヒンガーはテイクダウンへ。グィタードはその頭をアームインの形で抱えて上を狙うが、体を翻したヒンガーが上に。スクランブルを制したヒンガーは、再び右ヒザを抜いてマウントを取った。

そこから今度はニー・オン・ザ・ベリーに移行したヒンガー。グィタードの頭を抱えてギロチンからノースサウスチョーク狙い。それが極まらないと見るや再びニー・オン・ザ・ベリーへ。そこからSマウントでの攻撃を仕掛けるが、グィタードも脇を締めて極めさせず。やがてエビの動きで足を入れることに成功するグィタードだが、ヒンガーはあっさりニースライスからマウントに戻して見せた。

その後も、ヒンガーがマウント、サイド、ニー・オン・ザ・ベリーとポジションを変えながらチョークやモノプラッタを狙ってゆき、グィタードが下からそれを凌ぎ続ける展開が続く。終了間際、ヒンガーはグィタードの脇を開けさせて肩固めへ。極まりかけたように見えたところで試合が終了した。

判定は当然3-0でヒンガーに。トップからの容赦ない圧力、そしてフィニッシュこそできなかったものの多彩な極めと、頑固親父ヒンガーが39歳にして衰えぬ地力を見せつけた一戦だった。


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