＜修斗環太平洋バンタム級選手権試合／5分3R＞
安藤達也（日本）
Def.2R4分39秒 by 肩固め
石井逸人（日本）

開始直後、サウスポーの安藤が差し出した右手をスルーした、オーソドックスの石井が左ロー。安藤がフェイントから距離を詰めたところに、石井は右ショートをカウンターで合わせに行ったが、反対に安藤の右をもらってダウンしてしまう。すぐに起き上がった石井は、安藤の右足にシングルレッグを仕掛ける。安藤は右腕を差し込んで切り返し、袈裟固めへ。

石井は抑えられながら左足を絡めてバックを狙いに行くも、安藤は石井の右腕を取ってクラッチを外す。石井はクラッチを戻すと、再びバックを狙う。亀になる安藤の首に左腕を回した石井は、パームトゥパームで絞めあげる。苦悶の表情を浮かべる安藤。クラッチは切れたが石井がバックマウントに移行し、体を伸ばしにかかると、安藤は起き上がってケージ際に移動する。

スタンドでバックに着いたの石井は、左腕を安藤の首に回している。安藤は両手で石井の右手を抑えてクラッチを許さない。4の字ロックで振り落とされないようにしている石井の頭を、安藤はケージに叩きつける。マットに降りた石井はバックをキープしつつ、ダブルレッグに切り替えて安藤に尻もちを着かせた。すぐに起き上がる安藤に対し、左腕を差し込んでボディロックで押し込んでいく石井。

ここで石井がグラウンドに持ち込もうとしたところで、安藤がオーバーフックで堪えてバックに回る。そして左腕を石井の首に回し、パームトゥパームでRNCを極めにいく。アゴを引いてガードする石井。グリップを解いた安藤は、4の字ロックで固定してパンチを連打する。石井は腰を上げるが、安藤を振り落とすことができない。安藤は再びバックに回りグラウンドに持ち込むが、石井が反転して右足へシングルレッグを仕掛ける。安藤はスプロールしながら、石井の顔面に右ヒジを叩きつけていった。

2R、両腕を下げてリラックスした安藤が右ジャブを伸ばす。石井が右インローから右ミドルハイを繰り出すと、これに安藤が右ストレートを合わせ、さらにワンツーでダウンを奪う。起き上がる石井を右ジャブで追撃する安藤。石井はダブルで飛び込むが、スプロールからがぶった安藤が石井の顔面にパンチを落とす。そして亀になる石井に右の拳を落とし続けるが、ここで安藤のパンチが石井の後頭部に当たったとして、レフェリーが試合を中断した。

再開後、右ジャブから攻め立てていく安藤。石井も右ストレートを返す。安藤も距離を詰めるが、石井のパンチが安藤の顔面にヒット。下がった安藤を追いかけ、左右のフックを当てるが、反対にシングルでテイクダウンを奪われてしまう。袈裟固めで抑え込む安藤に対し、石井はバックに回ることができない。石井のブリッジを凌ぎ、サイドに回った安藤は右ひじを落とす。

フルガードに戻した石井は石井は安藤の左腕に腕十字を仕掛けるが、これは極まらず。安藤がバックコントロールから右の拳をたたきつける。さらにバックマウントからトップへ、そして石井の右側に回った安藤が、肩固めで石井を絞め落とした。

環太平洋バンタム級王座の初防衛に成功した安藤は、「もう一度世界を目指していきたい」と語った。

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